Takumi Hasegawa

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百汁百菜

0070 シチューかけライスは許されないのか

 シチューをライスにかけるまでもなく、食卓にそれらが同時に並ぶだけでもNOを突きつける人がいる一方で、それらを取り合わせるだけでなく、シチューをライスにかけてしまっても全然平気な人もいる。 世間の皆が思っているよりはシチューかけライス、ない...
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0069 「9割本」の残り1割は何なのか

 人間の身体の約6割は水分でできているが、これは体内組成の話であって、社会的動物としての〈人間〉にとっては、「見た目」「伝え方」「話し方」「聞き方」……これらが9割を占めているらしい。人間が社会的生活を営むうえで大切な要素が、これらの「9割...
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0068 かけ算プロフィールに気をつけろ?

 SNSなどのプロフィールや名前欄に「AI×副業×〇〇」とか「医師×〇〇」とか「〇〇×ライティング」みたいなものを見かけると、そのアカウントが一気に香ばしいものに見えてきてしまう。僕はこの手のものを「かけ算プロフィール」と勝手に呼んだりして...
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0067 書けるけど、描けないこと(逆もまた然り)

 優れた小説やエッセイに出くわすと、いったいどこからその言葉を取ってきたんだとおもえるような、ぴたりとハマる比喩や表現に舌を巻くものだが、優れた言語化能力を持つがゆえに、言葉に言い表せないけれども心には感じていたものたちが棄却されてしまって...
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0066 連想の橋を架ける

「ドーナツ」と聞いて、次に思い浮かべるのは何だろうか。「ミスタードーナツ」や「クリスピークリームドーナツ」、近所の個人ドーナツ屋などの販売店を思い浮かべることもあれば、「ケーキドーナツ」、「イーストドーナツ」「クルーラー」といったドーナツの...
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0065 「欠けのないセカイ」

 一人の紳士がヤッ とビルの上に躍り出て、手にしたステッキを振り回したら、空に浮かぶ三日月の欠けた部分がみるみるうちに光を湛え、すっかり満月になってしまった。それからというもの、月はいつも同じ顔を僕らに見せるようになった。 欠けなくなったの...
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0064 懸けない、賭けない、けど飽きない

 人生で一度だけ、パチスロをやったことがある。といっても、友達に連れてこられて、その友達の金で。他人の金だからというのもあったろうけど、全く感情が動かなかった。実に虚無の数分間。もしこれで僕の脳からドーパミンが出ていたらどうなっていただろう...
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0063 声をかけるか、かけられるか

「いその〜野球やろうぜ〜」と、カツオはだいたい中島くんに誘われて遊びに出かけている(最近は学校で約束してきていることが多いかもしれない)。花沢不動産の前を通りかかったら、中から花沢さんが出てきてケーキでも食べないかと誘われ、カオリちゃん、...
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0062 そういえば、ふりかけ食べてない

 一汁一菜生活の中にあっても、なかなか食卓にのぼってこないのが「ふりかけ」である。ここでいうふりかけとは、海苔やおかか、ゴマ、そして玉子、鮭、わかめなどを乾燥させたご飯がススム、あれのことである。また自家製ではなく、買ってきたものの話をした...
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0061 無欠はドラマを生み出さない

 月がいつも満ちていたら、誰も月に想いを託して歌など詠まなかっただろう。恒常、円満、具足、無欠……これらに「もののあはれ」は宿らない。 鈴木大拙は平安宮廷文学のこのようなところを、涙に濡れてばかりで骨がないと批判した。鈴木は仏教者だからこそ...
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