Takumi Hasegawa

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百汁百菜

0055 「生きるために〈それ〉を切る」

「コノミ、今日も食べないのかい」「うん、わたしいいの」「でも、食べないと大きくなれないよ」「わかってる。でも……」 コノミとお父さんの住まう国では、毎日〈それ〉を切って食べて暮らしています。毎日伸びる〈それ〉はみんなの大事な栄養源。人々は〈...
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0054 短気は損気、キレるのは損?

 ここ数年、いちいち何かにキレるのが面倒というか、しょうもないとおもいはじめた。怒りの力はマイナスなものばかりにおもえるが、怒りには場をコントロールする力があるし、自身の頭の回転も早くなるほか、強い衝動に駆られて普段なら起こせない行動にも出...
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0053 見得を切る仏像たち

 歌舞伎の「見得」は不動明王や仁王像のポーズを取り入れたものであるといわれている。そのポーズのもとになったのはやはり鎌倉時代からの仏像であろう。飛鳥期に顕著だった、スラリと伸びた手足や胴が優美な曲線を描く仏像とも、白鳳〜天平期にあらわれた、...
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0052 切る道具:ニッパーとデザインナイフ

 ニッパーは小学生の頃、デザインナイフは中学生の頃に初めて握った。いずれもガンプラを組むためだ。親に見せられたガンダムにすっかり魅せられて、親よりもハマった僕はせっせとガンプラを作っては遊び、壊す日々を送っていた(いわゆる「ブンドド」)。し...
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0051 世界を切り取るレンズ

 春爛漫、桜は満開の公園で、桜をバックに自撮りをする若い女性の姿があった。桜と自身で妍けんを競っているのか、はたまた、自身を引き立てるバックとして桜をおいているのか……。僕はといえばまったくといっていいほど自撮りをしない。自分なんかよりもよ...
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0050 一汁一菜がフィットする

 正直おかずを作るのがめんどくさいとおもっている。色々あってキッチンに立ち始めて15年ぐらいになるが、それだけ経てば、料理に向ける熱量というものはなくなるものである。スパイスとカレーにハマった頃には再び燃え上がったといってもいいだろうが、そ...
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0049 自分に合う考えに出遇うとき

 たいていそれはちょっとした記述から始まる。その本や論述のメインテーマではないところで少し触れられただけに過ぎなかったりする。だけどふと目に止まったその人の名、本の名、思想の切れ端……そんなところから自分に合う考えをもった哲学者、詩人、小説...
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0048 性格診断に自分を合わせる作業

 いわゆる「性格診断」によって知らなかった自分の一面を知る、という経験は多くの人がしているのではないだろうか。いくら外向的な人でも、「自分がどういう人間か」というのは知っていたいはずだから、こういうのは内向的な人だけがやるものではない。大人...
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0047 雑貨店に合う、雑貨店で出会う

 ロクに買いもしないのに、雑貨店でぶらぶら物色するのは好きである。行くなら個人経営の雑貨店がいい。都会から離れた場所にあることが多く、ゆっくり時間が流れる空間に身を浸すことができる。ただ、すでに家がモノに溢れているから、よっぽど気に入らない...
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0046 土地に合う、リズムが合う

 中学だか高校のとき、同級生が「ここは田舎だから〜」なんてことを自虐的に言ったとき、ひどく違和感を持ったことがある。というのも、僕らが住んでいるところはとても「田舎」とは呼べないからである(せいぜい「郊外」だ)。マンションはあるが高層ビルは...
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