百汁百菜 0065 「欠けのないセカイ」
一人の紳士がヤッ とビルの上に躍り出て、手にしたステッキを振り回したら、空に浮かぶ三日月の欠けた部分がみるみるうちに光を湛え、すっかり満月になってしまった。それからというもの、月はいつも同じ顔を僕らに見せるようになった。 欠けなくなったのは...
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