百汁百菜

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0142 プレゼント・フォー・ユー〜誤配をあなたに〜

今でもこの時期になるとそわそわする。というのも誕生日が近いからだ。そして誕生日といえば誕生日プレゼント。もういくつ寝ると「あれ」が手に入る……と子どもの頃は毎年そわそわしていた。今となっては、とくに誰かから誕生日プレゼントをもらえるわけでも...
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0141 ドーナツあたためますか

正直意味はないと思っていた。温めようが何をしようが、オールドファッションはモソモソしているものだと思い込んでいた。ミスタードーナツ公式サイトで「温めると美味い」って書いてあるけれど、それでいったい何が変わるものかと思っていた。 しかし、レン...
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0140 花より団子よりも花

園芸や庭園よりも菜園にずっと興味がある。同じ土を使うのであれば、花が咲いているのを眺めているよりも、食べるほうに使いたい。まさに「花より団子」の精神でここ3年近く野菜を育ててきた。畑だけでなく、プランターでさえ野菜の育成にほとんど回している...
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0139 回避ばかりの人生

子どもの頃からやけにドッヂボールの回避だけはうまかった。キャッチも投げるのもそんなにうまくないが、ひたすら避けることは得意だった。最後の方まで残ったのはいいけれど、避けるだけで戦力にならないから有難がられることもなかったが。 とくに意識しな...
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0138 柵を立てるということ

車を運転中に流れていたラジオ番組では、「田んぼがイノシシに荒らされてしまったので、電気柵を設置しないといけないかも……」というようなおたよりが読み上げられた。これを受けてラジオパーソナリティは当然リスナー(人間)の側に立ち、「せっかくリスナ...
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0137 さけるチーズがうまい

チーズには子どもの頃の文字通り苦い記憶がまとわりついている。おそらく僕がはじめて食べたチーズはいわゆる6Pチーズであった(雪印か十勝かは覚えていない)のだが、それがもう、子どもの繊細な舌にとっては旨みを感じるよりも前に酸味とえぐみを敏感に受...
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0136 作ると創る、そして造る

村上春樹の小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の主人公、多崎つくるの「つくる」は、漢字で書けば「作」であると設定されている。これは名付けの際に、つくるの父親が「創」の字を充ててしまうと、なんだか大層で余計なものまで背負わせてしま...
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0135 性のはじまり、死のはじまり

「生」の反対は?と聞かれればたいていの人が「死」であると答えるだろう。空海は「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く 死に死に死に死んで死の終わりに冥し」という言葉を残したが、これは生の始まりも死の終わりのときも、人はけっしてそれらを知る...
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0134 畏れ多き、たんぽぽオムライス

その瞬間、誰もがナイフの先に視線を集中させてハッと息を呑む。艶やかに焼かれた玉子の表面を刃が辷すべり、その裂け目からどろりと黄色の花が咲けば、ピンと張り詰めた緊張が解けて卓上の皆は破顔一笑。たんぽぽオムライスとも呼ばれることのある、とろとろ...
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0133 カヌレの裏切り、信頼のパイ

カヌレをはじめて口にしたとき、裏切られた気がしたのは僕だけだろうか。どう見てもパリパリサクサクしてそうな面をしているのに、噛んだら想像通りのカリッと食感が来た……かに思えたその瞬間、フニャッとその形を崩してしまううえに、中はもちもち食感なの...
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