IKEAといえば、北欧家具で、スウェーデンで、倉庫から自分で家具を取りに行って、持って帰ったら自分で組み立てて、東京以外はだいたい港の近くに巨大な店があって、春日が生放送でイスを破壊して(あれほどの大男があれぐらいしないと壊れないという意味で頑丈さを証明したと思います)……みたいなイメージでしょうか。

とにかく、IKEAに初めて行くまでに抱いていたイメージとしては「デッカい店に組み立て式の安い家具がある店」というものだったのですが、2〜3ヶ月に一回通うようになったら、あそこはすっかり「北欧メシ屋」となったのでした。
IKEAは「北欧メシ屋」

IKEAのメシの中でも白眉なのは、やはり「プラントボール」でしょう。スウェーデン名物のミートボールが食肉不使用のプラントボールに置き換わったもの。
でも、本当に肉を使ってないなんて信じられないぐらい美味しい。8個入りでもマッシュポテトがあるからしっかりお腹いっぱいになります。添えられたリンゴンベリー(コケモモ)ジャムをしっかり絡めていただきます。ジャムを料理に?と思う人もあると思いますが、このジャムがないと締まらない。
そして、買い物終わりには「ビストロ」と銘打たれた、ホットドッグなりソフトクリームなどの軽食を食べられるコーナーが設けられていて、ショールームを歩き回って空いた小腹を満たして帰れます。
そんなIKEAのビストロといえば、やっぱりホットドッグ。なんと100円。そりゃあ値段なりのサイズ感だけど、十分お値段以上なのではないでしょうか。

そんなIKEAのホットドッグを家で作れるキットがあるらしいので、買ってきました。ホットドッグのパン(10個入り)は299円で、冷凍ソーセージは5本入り499円。だけど、パン(10個入り)と冷凍ソーセージ×2(計10本)を買うと899円になります。IKEAは算数ができないのか???冷凍ソーセージを2パック買うより、そこにパンをつけた方が安くなります。
1本あたり90円ぐらいでホットドッグを作れる!
のはいいのですが、いかんせん10本は多過ぎます。冷凍ソーセージは凍らせておけばいいけど、パンの消費期限が3日程度と短いからさっさと食べないといけません。うちには2人しかいません。さて、どうしたものか……
こうなれば、いろんな味のホットドッグを試す「ホットドッグパーティー」を開催するしかあるまい……!!!
「北欧メシ屋」について語り過ぎて前置きが長くなりましたが、ホットドッグを2日にかけて4種類ほど作ってみましたので、ぜひご覧ください。
ホットドッグパーティー開催
モスのアレみたいなチリコンカンドッグ

モスのシグネチャーといえばモスバーガーだけど、一番旨いのはスパイシーチリドッグと信じて疑いません。とびきりバーガーよりもスパイシーチリドッグ。
某一流シェフが合否をジャッジする海王星系番組で、「スパイシーチリドッグのソースは豆を使っている」ことがわかり、辛いだけじゃない、コクと旨みの深さに納得したものでした。
そんなひき肉×豆のソース、やっぱり「チリコンカン」ベースですよね?モスのものは豆を潰してあって分かりにくいんですが、おそらくそうでしょう。
まさにこれを書いているとき、IKEAやタリーズコーヒーでもチリコンカンを乗せたホットドッグが供されていて、地味にブームが来ているのかと思ったり。
そんな「モスのアレみたいなチリコンカンドッグ」を作ってみました。

材料
・ホットドッグのパン
・ソーセージ
・チリコンカン・・・・・・・スプーン2杯分ぐらい
・ハラペーニョピクルス・・・4切れぐらい
ホットドッグは軽くオーブントースター等でトーストしておく。また、ソーセージは指定の時間ボイルする。これは以下のレシピですべて同じです。
チリコンカンのレシピはこちらのものをご覧ください。スパイスカレーの要領で作れば、コンソメいらずでもしっかり旨みがあるチリコンカンになります。
ハラペーニョのピクルスは市販のものです。
食べ比べたら流石に違いが分かるんだろうけど、このチリコンカンドッグだけ食べたら違いが分からんぐらい旨い!そして辛い!食べ終わったら腹が燃えます。牛乳などを先に飲んで胃に膜を作っておきましょう。
モスのソーセージの太さのマネはできないけど、十分に雰囲気が出てます。チリコンカン自体はレシピ通りだとホットドッグ10本分は余裕で取れますので、人が集まるときにもどうぞ。
ソーセージエッグドッグ

関西圏の方でパン好きの方はご存知かもしれませんが、兵庫県加西市にある「今屋のハンバーガー兵庫」さんのエッグウインナーから着想を得たホットドッグ。ケチャップをかけて食べます。

材料
・ホットドッグのパン
・ソーセージ
・卵・・・1個
・ケチャップ
・油(卵を焼く用)
油を熱した小さなフライパンに卵を目玉焼きのように割り入れたら、その目玉を十字に切れ目を入れて黄身を割り、小さなオムレツ状に整形して焼きました。
もう、王道ド直球の味。燃えるような味わいのチリコンカンドッグのあとには癒しでした。
明太カマンベールドッグ
ここから2日目。さすがに1日で4本は無理。2日目は冷凍ソーセージを使わず、パンだけ使います。

半分だけ食べていたカマンベールチーズがあったのでホットドッグに挟みました。これまた食べかけだった明太子を発見したのはなんたる僥倖か。
材料
・ホットドッグのパン
・カマンベールチーズ・・・挟めるだけ
・明太子・・・・・・・・・好きなだけ
ホットドッグのパンをトーストする途中に切ったカマンベールチーズを挟んでさらにトーストし、カマンベールチーズを軽く溶かす。
その後、明太子を載せる。

カマンベールと明太子の塩気と複雑味があるので、味付け要らず。
サバ缶とキャベツのカレー炒めドッグ
サバ缶を見かけるとついつい買ってしまうのですが、さすがに溜まり過ぎなので食べることにしました。パンとサバってなんでこんなに合うんだろう。だいたい魚とパンって、魚側がフライされていてパン粉を身に纏っているから、それがツナギ的に働いてよりマッチするんだろうけど、サバは裸一貫、そのままでも合うのがイイ。トルコ料理屋で出会ったレモン効かせたサバサンドも旨かったなぁ。
今回開けたのはサバの醤油煮缶だったので、カレー粉とキャベツに仲介役を頼みました。

材料
・ホットドッグのパン
・ミニトマト・・・飾りなのでお好みで
〈サバ缶とキャベツのカレー炒め〉
・サバ缶・・・・・・何味でもいい
・キャベツ・・・・・2〜3枚
・生姜の千切り・・・親指のさきっちょぐらい
・カレー粉・・・・・小さじ1ぐらい
・塩・・・・・・・・キャベツにちょっと振る
・油・・・・・・・・小さじ2ぐらい
(サバ缶が水煮の場合)
・醤油・・・・・・・小さじ1/2〜1ぐらい
手順
1.キャベツは適当な大きさに切るかちぎり、油を熱したフライパンで生姜の千切りと共に炒める。このとき軽く塩を振っておく。
2.キャベツがしんなりしてきたら、サバ缶を汁ごと入れて炒める。
少し身を崩しながら炒め、水気が飛んできたら、カレー粉を入れて炒める。
水煮缶の場合は醤油も入れる。


3.トーストしたホットドッグのパンに挟んで、好みでミニトマトを載せる。
思った通りの味だけど、やっぱり旨い。生姜の千切りが入ってると味が締まるので必須とさせてください。ミニトマトの酸味もGood。やっぱりサバ×パンには酸味が必要。
パーティーを終えて

今回作った4種のホットドッグの他に、スライスチーズと卵を挟んだ簡単エグチ的なホットドッグを朝食にして10個のパンは食べ切りました。食べる人が少ない中でIKEAのホットドッグキットを買うのはちょっとしんどいかも。でも、飽きないように色んな味のホットドッグを作る気にもなれたし良い経験でしたね。
よく食べるご家庭、人が集まるときにはIKEAのホットドッグキット、抜群に合うと思います。行って帰る間で保冷剤が溶けない範囲にIKEAがある方はぜひ。
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