
おお、どこまで伸びるモロヘイヤよ……
去年農協で見つけたモロヘイヤで作る味噌汁にハマり、自前で用意できるならいくらでも食べたいと思い、今年は育ててみることにしました。
水もいらず、肥料もいらず、ほぼ虫にも食われることもなく、ただひたすらに天に昇ってゆくモロヘイヤの生命力はすさまじく、食べても食べても追いつかない!そんなモロヘイヤから僕も十分生命力をもらって夏を乗り切りましたが、それでもまだまだ収穫が止まりません。
味噌汁にパッと入れたり、そうめんにさっと茹でたのを添えたり、袋麺に入れてモロヘイヤラーメンにしたりと試してきましたが、それでも手に負えないぐらいの収穫量。

そこで白羽の矢を立てたのが「ガンボ」です。アメリカ南部はルイジアナ州発祥のトロっとスープ。日本で食べるなら、オクラでとろみをつけたものがメジャーでしょう。ここにモロヘイヤなんて入れたら最高だろうという話です。ちょうどオクラもいっぱい採れているので、まるっとスープでいただきましょう。
モロヘイヤ入りチキンガンボスープの材料

【材料(3〜4人前)】
・油・・・・・・・・大さじ1
・にんにく・・・・・1〜2片
・セロリシード・・・適当
・玉ねぎ・・・・・・150gぐらいのもの1個
・ピーマン・・・・・6〜8個
・バター(有塩) ・・・10g
・鶏もも肉・・・・・1枚
・塩・・・・・・・・4gぐらいから調整
〈ケイジャン風ミックススパイス〉
・クミン・・・・・・・・小さじ2強
・カイエンペッパー・・・小さじ1/2
好みで増減。ちなみに、小さじ1/2はまあまあ辛いです。
・オレガノ・・・・・・・ひとつまみぐらい
・シナモン・・・・・・・小さじ1/4
・クローブ・・・・・・・小さじ1/4
・ブラックペッパー・・・適当
・オクラ・・・6〜8本(好みで増やす)
・トマト・・・150gぐらいのもの1個
・チキンブイヨンの素・・・1本
・水・・・400cc
・モロヘイヤ・・・・・・・・・鷲掴み
・スイートバジル(あれば) ・・・適当
・醤油・・・小さじ1〜
モロヘイヤ入りチキンガンボスープの手順
1.にんにくは包丁の腹で潰す。
玉ねぎはちょっと大きめのみじん切りにする。ピーマンも玉ねぎの大きさに合わせる。
鶏もも肉はチキンライスに入れるぐらいの大きさに切る。
オクラは1cm以内の輪切りにする。トマトは適当にざく切りにする。
〈ケイジャン風ミックススパイス〉を合わせておき、塩もできれば量っておく。

2.フライパンに油、にんにくを入れて中火で熱する。にんにくが柔らかくなって焼き目がついたら玉ねぎ、セロリシードを入れ、塩を量った4gの中から少々振る。
玉ねぎがしんなりしたらピーマンとバターを入れてさらに炒める。




3.ピーマンを炒めていい香りが立ってきたら、鶏もも肉と塩を量った4gのうちから少々入れて炒める。鶏もも肉に火が通ってきたら〈ケイジャン風スパイスミックス〉を入れてよく炒め合わせる。
オクラ、トマト、残りの塩を入れて炒め、トマトの角が取れてきたら水、チキンブイヨンの素を入れ、ぐつぐつ煮えてきたらフタをして弱火で10分ほど煮る。




4.煮込み時間が残り3分ぐらいになったらモロヘイヤとスイートバジルを入れてしなっとさせる。かなりカサが減るので、モロヘイヤはこれでもかと入れても構いません。味見をして塩分量を確かめ、ちょうどいい具合に醤油を垂らしてひと煮立ちさせれば完成。


元からライスに合うと思いますし、ディ○ニーでもライス入りで供されていますが、醤油を入れているので、よりライス……というよりご飯に合う味付けになっています。パンより絶対ご飯!
エビでつくるガンボもメジャーのようですが、その場合はチキンブイヨンの素を「フュメ・ド・ポワソンの素」に替えるのがよいでしょう。

オクラに加えてモロヘイヤから出てきた粘りでトロっとした食感だから、スルッと喉を通ります。スパイスが効いていて、ぼうっと身体が温かくなるのは、バテ気味のときや夏→秋の季節の変わり目など、元気が欲しいときにぴったりと言えるでしょう。腹の底から力が湧くようなスープです。
カレーよりも穏やかなスパイス感で腹への収まりもよいのが嬉しいところ。カレーは時に刺激が強すぎて食べて疲れる……ということもありますが、これはしみじみと頂けます。しかし、スパイスもしっかり仕事をしていて、心地よい程度に現れる刺激感が尻を叩いてスプーンを動かす手が止まらなくなります。
仕上げに入れたバジルがかなり合うので、育てている方はぜひ入れてみてください。
おわりに

切るのはちょっと多いけど、一方通行で炒め合わせていくだけなので、作るのは簡単。多少なら作り置いておけると思うので、身体が優しいスパイス感を欲している!という予感を感じたなら作っておくのがいいかも?
あの「季節:酷」ともいえる夏が過ぎると張り詰めていた身体の力が抜けてしまい、秋への変わり目に一気に疲れが来ますから、皆様もどうぞご自愛ください。
それではまた。
おすすめスープレシピ
ディルの食欲そそる風味が、豆と鶏手羽先の旨み、コクを引き立てます。
鶏と煮干しのダブルパンチ。ほっくりした根菜に染み渡ります。
コメント