スパイスでマンネリ打破!スパイス料理の発想を広げるおススメ本3選

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皆さん、おうちのスパイス、使ってますか?

なぜこんな問いかけをしたかといえば、スパイスカレーを始めるためにスパイスを買ったものの、いったんスパイスカレー熱が冷めると、スパイスが家にどっさり余ってしまう……というのを私が経験したからです。

そこで私は、スパイスをいつもの料理に取り入れて風味のよい料理に仕上げたり、スパイスがあるからこそ挑戦できるカレー以外の料理を、積極的に作ることでスパイスを使うようになりました。

この記事を書いている時点で、ブログは2周年を迎えましたが、カレーを作ることに拘って、スパイスの料理にまで手を伸ばしていなければ、このブログはとっくに更新を終了していたでしょう。

「スパイス=カレーに使う」というようなイメージをついつい持たれがちですが、そんなことはありません。
普段皆さんが食べている料理にも、しれっとスパイスやハーブが入っています。

例えば、美味しいコロッケの後味を引き出しているのは、ナツメグです。
マ〇ドナルドのピクルスの特徴的な風味は、ディルです。
こんな風に、スパイスやハーブはカレー以外の場所にもありふれています。
美味しい料理の秘訣は、スパイス使いにあります。

「スパイスカレー」じゃなくて「スパイス料理の本」

今回は、そんなスパイス使いを学んだり、いつもの料理に一捻りしたいときの参考にできるような「スパイス(&ハーブ)料理」をメインに据えた料理本を3冊ご紹介します。
いずれの本もカレーのレシピは載ってはいるものの、あくまでおまけ扱い。

いまや、「スパイスカレー」の本が多すぎてレシピは溢れていますから、カレーのレシピはそちらにお任せしましょう。

「スパイス料理」を知ることで、いつもの料理がもっと香り高くなってマンネリ打破でき、食卓が豊かになるし、食欲もそそられて健康に過ごせます(食べ過ぎには注意)

そんなスパイス料理本をざっくりと3つのシチュエーションに分け、それぞれにおススメの本を紹介したいと思います。

1.インド、スリランカなど、南アジア圏のスパイス料理を知る
→「薫るスパイスレシピ」香取薫(著)

2.日常的に楽しめる多国籍なスパイス料理を知る
→「人気店のスパイスレシピ」家の光協会

3.さらに踏み込み、クリエイティブなスパイス料理のヒントを得る
→「スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て」日沼紀子(著)

それぞれの本を、掲載されている料理を作ってみたので、その写真と共に紹介していきたいと思います。

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スパイス料理の発想を広げるおススメ本

1冊目:薫るスパイスレシピ

長年ご自身の料理教室を主宰され、インドやスリランカ、ネパールなどの南インド圏の料理を、日本でも作りやすいような形で紹介しておられる香取薫さんの本です。
私が聴いていたラジオでは、パーソナリティの方がこの本のレシピを作ったことを毎週報告していたことがあったりと、印象的な一冊。

このブログでは、スリランカ風の料理を作る際、香取薫さんの「家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理」を幾度となく参考にしており、本を通してですが、大変お世話になっております。

そんな香取薫さんの「薫るスパイスレシピ」では、例えばこんな料理が紹介されています。

インド式スクランブルエッグ

野菜が入ったスクランブルエッグは、インドの朝に人気なレシピとのこと。
食感豊かになり、シャクシャクの玉ねぎが旨い!
クミンシードの香りが食欲そそる、日本にはないスクランブルエッグです。

パプリカ炒め

ピーマンを混ぜて作った私のアレンジレシピの写真ですが、参考にさせていただいたのでここで紹介します。
マスタードシードやクミンシードといったお馴染みのスパイスに、合わせるのは味噌や醤油といった日本の味。
といったように、日本人の口に合うような味わいで紹介されているのも大きなポイントで、あまりに異国すぎて口に合わないということは少ないのではないかと思います。

*****

また、今回紹介したのは、決して難しくない料理たち。いつもの料理を作る油にスパイスをちょっと加えてみようか、と気負わず気取らずにスパイスを取り入れていくヒントが詰まった料理が豊富に紹介されています。

もちろん、それだけでなく、おもてなしにも喜ばれるリッチなスパイス使いのレシピまで紹介されていますから、ちょっと難しそうだけど、チャレンジしてみたいという方もきっと満足。

まずは、カレー以外の南インド圏現地の味に一歩踏み出すのに最適な本です。

2冊目:人気店のスパイスレシピ

インド、ポルトガル、中華料理、和食の人気店4店舗の店主が教えるスパイス料理のレシピが紹介されている「人気店のスパイスレシピ」
スパイス1つから始められる副菜的レシピから、ガッツリスパイスが効いて大満足なレシピまで掲載。常備したいスパイスオイルまで載っているから、日常的なスパイス使いにはしばらく困らないんじゃないか、と思います。

そして、なんといっても料理のルーツが違う4人の店主さんのレシピが集まっていますから、読めばあなたもきっとどれかは作りたくなるはず。
そんなレシピの中から、私が実際に作ってみて、印象に残ったレシピを紹介します。

牛肉、セロリのスパイシー炒め

中華料理店「四川家庭料理 中洞」の中洞さん紹介のレシピ。
クミンが牛肉を旨く、そしてセロリの爽やかさを引き立てます。
セロリのシャキシャキとした食感が心地よく、牛肉の強い旨みをさっぱりとさせてくれるから、とにかく箸が進む進む。そしてご飯もビールも進みます。
使われているスパイスも、クミンパウダーや一味唐辛子などといった、すでに家にある(はずの)もので作れますから、今晩のアテにいかが?といったところでしょうか。

デュカ(そば)

和食店「Sakeria 酒坊主」店主の前田さん紹介の食べ方。
写真に写っているデュカ自体のレシピはアレンジしてしまっていますが、印象に残った食べ方なのでここで紹介します。

デュカとは、中東のミックススパイスで、クミンやコリアンダー、ナッツに塩などを砕いて混ぜ合わせたもの。
そばにスパイス!?しかもナッツも!?という驚きでしたが、そばの香ばしさと競い合うように香り立ち、ついつい箸を持つ手が伸びる食べ方に感動。

本で紹介されているレシピでは、青山椒やごまが入るなど和のアレンジが加えられています。

アフリカンチキン

ポルトガル料理店「クリスチアノ」店主の佐藤さん紹介のレシピ。
ポルトガル風タンドリーチキンともいえるこの一品は、ココナッツミルクとトマトピューレー、そして数種のスパイスで漬け込んであります。
ココナッツミルクのおかげでまろやかなスパイシーさが特徴。スパイスに慣れていない方でも食べやすいような味わいになっているように思います。

*****

ほかのレシピとしては、サルシッチャも印象に残っています。
私のアレンジとしてパスタにしているのですが、ほぼスパイスと塩だけの味付けで、こんなにひき肉が旨くなるのか!と驚きました。

買ってから2年ぐらい経っていますが、まだまだ作りたい料理がいっぱい。
次は「アボカドのぬたかなぁ」と、あらゆる料理カテゴリのレシピが載っているから、飽きずに次々作りたくなるレシピ本です。

3冊目:スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て

見てください、この分厚さ!
というのも、スパイスの図鑑も兼ねているから、かなりのボリューム。とにかく読み応えがあります。

そして、本のタイトル「スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て」の通り、クリエイティブなスパイス料理を作るためのヒントが詰まった一冊。
レシピの難易度は、常備していないであろう材料の収集を含めて少々高め。
ですが、オリジナルのスパイス&ハーブ料理を探求したい方には刺激的な内容なのではないでしょうか。

もちろん、より香り高い料理のためのヒントを得るために、ないものはない、と割り切って読むのもよし。
私はこちら寄りの考えで読んでいます。
そんな中でも、私が印象に残ったのはこのレシピ。

鶏の赤ワイン煮

牛肉ならまだしも、鶏を赤ワインで?と思ってしまっていた私を殴りたい、そんな一品。
クローブと赤ワイン香り立つ、上品な味わいで、しっとり柔らかく煮えた鶏肉にホッとします。
フランスの家庭料理というだけあって、リッチな風味の中にも親しみやすさがある料理だと思いました。

また、この料理に限らず、この本では、クリアな味わいでスパイスの香りを愉しむ料理が多く掲載されています。
刺激的な味わいよりもしみじみ美味しいスパイス料理を目指したい方におススメ。

また、ミックススパイスの調合に関して、様々な国や食材に合わせた調合法を提案してくれます。
上の写真の茹で鶏の和え物は、ミックススパイス「中華ベース」を参考にスパイスを調合。ジンジャーと花椒をベースにピリッと爽やかな風味が心地よいです。
ほかにも、「ビーフ料理ベース」や「ポーク料理ベース」「ヨーロピアンベース」など色々。

さらには、スパイスだけでなく、ハーブティーの調合まで、スパイス&ハーブをぐんぐん深掘りしたいあなたにはピッタリです。
値段はそこそこするし、分厚いですが、手放せない一冊となりました。

おわりに~スパイスカレーの先へ~

香取薫さんの「薫るスパイスレシピ」の帯には〈スパイスカレーの先にある世界へようこそ。〉と書かれています。

仕方のないことですが、カレーの本にはアチャールや軽いデザートぐらいが載っている程度で、普段使いに焦点が当たっていませんから、「スパイス=カレー」から抜け出すのは容易ではありません。

ですが、今回紹介した本が、〈スパイスカレーの先にある世界〉に誘ってくれます。
もっと料理を深めたい方、余ったスパイスを使い切りたい方、スパイスカレーに飽きてしまった方も、一歩踏み出してみませんか?
このブログでも、そのお手伝いができれば、と思っているので、またレシピも覗いていってくれると嬉しいです。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

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