2019~2022年 買ってよかったスパイス(カレー)の本ランキング【5冊+α】

特集

はじめに

こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。
今回は、私がスパイスカレーにハマった2019年の冬ごろから、2022年の今までに買ったスパイスカレー、あるいはスパイスに関する本で、買ってよかった本を5冊ランキング形式でご紹介したいと思います。

どの本も甲乙つけがたいのですが、自分への影響度を加味して、ランキングにしてみました。

1位:南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー

2位:家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理

3位:スパイスの科学大図鑑

4位:スパイスカレー新手法-入れて煮るだけハンズオフカレー入門

5位:関西のスパイスカレーのつくりかた(1&2)

※2022年10月 更新しました。

私にとっては本が先生

私のような独学者には、スパイスカレーの本が先生のようなものです。
自分のやり方にこだわっていると、どうしても行きづまってしまいます。そんなときに、本がもたらしてくれる様々な手法、材料の組み合わせ、思いもよらないスパイス使いなど、本の知識のおかげで世界が広がりました。

世界が広がれば広がるほど、知らないことは増えていき、私が知っていることはスパイスカレーのほんの一部だったと気づかされ、もっと新しいことを知りたい!と思うのです。

そうやって、本を読んで世界が広がると、また別の本を買い……としていれば、自ずと本は増えていき、スパイスカレーに関する本は20冊を超えるようになりました。

本の知識を整理することも兼ねて、2019年冬~2022年に買った本の中で、「買ってよかったスパイス(カレー)の本」を5冊、ランキング形式でご紹介したいと思います。

実際にレシピを試した上で美味しかったのはもちろんですが、新しい視点、新しい手法をもたらしてくれた本を選んでいます。新しい視点を取り入れて、あなたのスパイスカレーの世界を広げてみませんか?

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2019~2022年買ってよかったスパイス(カレー)の本ランキング

では、「2019~2022年買ってよかったスパイス(カレー)の本ランキング」5冊を紹介していきたいと思います。重視している点は、基本を押さえるというより、新しい視点をもたらしてくれたかどうかです。

1位:南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー

南インド料理店、「エリックサウス」の総料理長、最近ではスパイスカレー本を語るうえで欠かせない存在となった稲田俊輔さんの本、「南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー」が堂々1位です。

デジタルスケールを駆使した計量法で、具材だけでなく、塩、スパイス、水分に至るまでグラムで表記し、フライパンの上で量る手法を提唱。調理前のグラムから、調理後に何グラムになるかまでの目安まで示され、初心者にありがちな「この味でいいのかわからない」という不安を払拭できます。


レシピの美味しさは言うまでもなく、特に缶詰を駆使して簡単に本格な味わいを出せるレシピには脱帽です。

私も、いくつかレシピを作ってみました。

ツナ缶と茄子のクルマ風カレー
鯖缶とオクラのトマトマサラ

いずれも簡単本格で、初心者の方におススメ!「もうこれでいいんじゃないか」というほど美味しいです。

もちろんこの本は初心者の方だけでなく、スパイスカレーに慣れている方にもおススメ。特にインドカレーの設計図となる式が巻末に載っているので、あなたのスパイスカレーの味が安定するようになります。私もこの本の影響で塩のグラムをきっちり量るようになりました。

スパイスカレーの基準を定めるという点で、エポックメイキング的な一冊、ぜひ読んでみてください。

2位:家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理

インド・スパイス料理研究家の香取薫さんの本、「家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理」が2位です。

このブログでも度々取り上げるスリランカカレーとスリランカ料理。
「かつお味」が大事なファクターで、はっきり言ってインドカレーよりも日本人の口に合います。

そんな、日本人好みのスパイスカレー、スパイス料理を作るヒントが詰まっています。

実際に香取薫さんが現地を訪れ、習った料理を元にレシピが起こされており、現地でしか手に入らないものでも、日本で手に入る代用品を提案してくれるので作りやすいです。

そして何より、クリアで美味しい、けどダシ感やコクのあるスリランカの味は、インドのカレー(特に北インド)が合わない人でもスッと入っていく感覚があります。

下の記事では、そんなスリランカカレーの魅力を解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。

3位:スパイスの科学大図鑑

第3位は、スパイスカレーの本ではなく、スパイスについて詳しくなれる本「スパイスの科学大図鑑」(著:スチュアート・ファリモンド 監修:辻静雄料理教育研究所)です。

スパイスが持つ香りの成分を分析し、効果的な引き出し方や、相性のよい組み合わせを提案してくれる一冊です。

スパイスを使って料理をしていると、気になるのがスパイス同士の相性。
この本では、「何となく」ではなく、成分分析に裏打ちされた香りの相性を教えてくれます。

また、色んなスパイスの香りの中に、どこか共通するニュアンスをもつスパイスがあることに気づくときはないでしょうか?
その答え合わせにもなります。

「大図鑑」の通り、分厚くて、大きい一冊ですが、あなたのスパイスライフが豊かになること間違いなしの本です。

私がこのブログの記事を書くときには、いつも手に取れる場所に置いています。

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4位:スパイスカレー新手法-入れて煮るだけハンズオフカレー入門

皆さんご存じ水野仁輔さんの本「スパイスカレー新手法-入れて煮るだけハンズオフカレー入門」が3位になります。

タイトルの通りスパイスカレーの新手法である、「ハンズオフカレー」の入門書です。

この「スパイスカレー新手法」では、ハンズオフカレーの基礎から、発展レシピまで、31のハンズオフカレーが紹介されています。
私もいくつか作ってみたのですが、ハンズオフカレーは、従来のスパイスカレーよりも煮込み料理のエッセンスが強調され、軽めの口当たりなのに、コクのある「手のかかったような味」になります。

ペッパービーフカレー(上)、グズグズチキンカレー(下)
甘酸っぱ辛いポークカレー(ポークビンダルー)

レンチンカレーが「時短」のレシピなら、ハンズオフカレーは「時長」のレシピ。時間をかけるからこそのおいしさがそこにあります。かといって、ほとんど鍋に触らないので、手間がかかるということはありません。

スパイスカレーを作るにあたって、参入障壁の1つとなりうる「玉ねぎ炒め」を廃し、材料を重ねるだけなのでとっても簡単!テクニックに頼らず、鍋と火と時間がカレーを作ってくれます。

ながら調理ができるので、空いたレンジやコンロで別のカレーも作れます。あいがけをしたいときにも、手札の1つとして持っていると良いのではないでしょうか。普通に玉ねぎ炒める作り方、レンチンカレー、そしてハンズオフカレーの三刀流ができれば楽しそうです。

また、煮るだけで作れるという点で、スリランカカレーにも通じるところがあり、この本がスリランカカレーにハマるフックになったのは間違いありません。

水野仁輔さんのコラムや、普段のスパイスカレーにも応用できるスパイス論も盛りだくさんで、単純に読み物として面白い一冊、ぜひ読んでみてください。

このブログにも、ハンズオフカレーのレシピがありますので、よければご覧ください。

5位:関西のスパイスカレーのつくりかた(1&2)

関西のスパイス料理店の店主さんたちが教えるスパイスカレーのレシピが盛りだくさんの「関西のスパイスカレーのつくりかた(1&2)」が4位に。2018年発売の「関西のスパイスカレーのつくりかた」と、2021年発売の「関西のスパイスカレーのつくりかた2」を合わせて一冊扱いとさせてください。

関西のスパイスカレーは「美味しければよい」というマインドにあふれた創作カレーが特徴。既存のカレーに囚われない発想を得られます。
そんな関西スパイスカレー界の店主さんたちがレシピを紹介してくれるとなれば、創作意欲が掻き立てられるというものです。


私もいくつか作ってみましたが、関西スパイスカレーの自由さに、ただただ感服。かといって、「カレー」からは逸脱していないところに、各店主さんのバランス感覚の妙を感じます。

豚バラとじゃがいもの香味カレー(1より)
カリカリ梅といわし缶キーマ(2より)
パワーキーマカレー(2より)

名前のついたカレーはもう一通り作ったという方や、新しい発想が欲しいというあなたにぜひ読んでほしい本です。

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おわりに

今回は、「2019~2022年 買ってよかったスパイス(カレー)の本」を5冊紹介しました。
スパイスカレーの研究に行き詰まったり、新しい視点が欲しくなったときには、ぜひスパイスカレーの本を読んでみてください。
日々進むトレンドや、「名店」と言われていてもご時世的に行けないお店のカレーを再現できたりもします。

本から得た知識を自分のカレーに落とし込むというのは、本当に楽しい作業です。スパイスカレーのレベルを上げたいという方は、ぜひスパイスカレーの本を読んで、試して、ご自身のカレーに還元してみてください。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

過去のノミネート本

過去にこの「買ってよかった本ランキング」入りしていた本もご紹介。
ランキング入りの本に負けず劣らず、こちらで紹介する本も非常に参考になります。

にっぽんのインドカレー 初台スパイス食堂 和魂印才たんどーるの店主が教える本格おうちレシピ

東京の初台で「初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる」というお店を営まれている、塚本善重さんの本「にっぽんのインドカレー 初台スパイス食堂 和魂印才たんどーるの店主が教える本格おうちレシピ」

店名の「和魂印才」が示す通り、インドカレーに和のエッセンスを巧みに取り入れたレシピが豊富で、インドカレーが得意でない方でも、美味しく食べられそうなカレーがいっぱい。


食べていると何だかほっこり安心するレシピが特徴で、鶏肉の梅カレーや、鶏ひき肉とナンコツのキーマカレーをまず作ってみたのですが、和の要素とインドカレーの融合具合が絶妙です。

鶏ひき肉とナンコツのキーマカレー(手前)

これまで私も出汁カレーなどを作ってきたのですが、うまくまとまらずに苦労してきました。この本を読むと、和の要素を強調しすぎないことが、うまくバランスを取ることにつながるのではないかと思いました。

和印の要素の巧みな融合や、美味しさはもちろん素晴らしいのですが、一番素晴らしいと思ったのが、「レシピが非常に作りやすい」ということ。スパイスカレーの基本のつくりかたをご存じの方なら、誰でも作れそうな難易度調整で、しかもレビューを読む限り、かなりお店の味に近いそうです。

スパイスカレー料理店の本でありがちな、「プロの技すぎて再現できない」ということがありません。

基本に忠実ながらも、和の要素を融合させた、著者の塚本善重さんが作り出すカレー、本当に見事です。ぜひ読んで作ってみてください。

RiCE No.18 SPRING 2021

「家カレー革命」と銘打って、スパイスカレーの新たなトレンドを予感させる一冊となった「RiCE No.18 SPRING 2021」

水野仁輔さんが、7人のシェフの元を訪れ、新たなスパイスカレーの手法を探るという企画で、このブログでも度々紹介している「焦がしカレー」や、3位の「スパイスカレー新手法」でも紹介された「ハンズオフカレー」、さらにはカレーといえばの玉ねぎを使わない「脱・玉ねぎカレー」など、スパイスカレーに新風を吹き込んでくれる手法が盛りだくさんです。

特に影響を受けた「焦がしカレー」に関しては、こちらのレシピをどうぞ。

見たこともないカレーがいくつも飛び出し、好奇心が満たされる一冊です。
季刊雑誌のようなので、在庫がなくなったら終わりかもしれません。ぜひ読んでみてください。

鶏キーマとゆで玉子 焦がしコリアンダーシード

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