【激熱巨大骨付き肉と対決する】旅好き友人とゆく弾丸クルマ旅行(後)【愛媛・別子銅山〜香川名物・骨付鳥編】

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度々、常人からすれば過酷な旅程で日帰りクルマ旅行に行っていた友人たちに頼んで、弾丸クルマ旅行に同行させてもらうことになった私。

今回の旅程は関西から広島めがけて出発し、しまなみ海道を通って愛媛に渡り、香川まで行ったら瀬戸大橋を通って岡山に渡り、関西に戻るというもの。
それを日帰りで行うのである。今回はその後編。

前回は、しまなみ海道を渡って瀬戸内の景色にすっかり魅了されたり、今治タオルを買ったりした。
ここからはドライバーの友人のリクエストだった「別子銅山」を目指して進む。

↓前編はこちらから↓

14時30分:キャンプができる道の駅(愛媛県・西条市)

別子銅山へ向かう道の途中、ハイウェイオアシスに立ち寄った。
道の駅 小松オアシスは高速道路からも入ることができるハイウェイオアシスで、淡路のようなものを想像して行ったら、とんでもない施設があった。

一瞬球場か何かと見紛う巨大な建物。
なんとアウトドア用品店のモンベルで、ここで買った製品を近くのキャンプ場で使うこともできるそうだ。
残念ながら、高速から進入した場合キャンプ場には入れないそうだが、モンベルの中にあるクライミング施設や、奥にある温泉など、高速から入っても十分にアクティビティを堪能できるだろう。

景色も素晴らしい

時間の関係で併設の産直市場で少し買い物をしただけなのが惜しくなるような場所だった。

ちなみに私はここで無消毒のレモンを購入。無消毒なので、安心してレモンサワーなどに皮ごと突っ込める。

DATA
モンベル アウトドアオアシス石鎚
●愛媛県西条市小松町新屋敷22-29
●TEL:0898-76-3111
●Web site⇒「モンベル アウトドアオアシス石鎚」(モンベル公式)

15時:住友グループ発展の礎・別子銅山(愛媛県・新居浜市)

松山道の新居浜IC(愛媛県)を降りると、すぐに案内看板が目に入るのは「別子銅山」
あの住友グループが発展する礎となった銅鉱山跡なのだが、私は全く存在を知らなかったし、調べても気づかなかっただろう。
自分では行かないような場所に行けるというのは、友人に連れて行ってもらう旅ならではの醍醐味である。

そんな別子銅山の東平(とうなる)地区は「東洋のマチュピチュ」と称されているらしく、ドライバーの彼もそれを目当てにしていた様子。
山を登っている途中で見つけた道の駅「マイントピア別子」で情報を集めることにした。

すでにいかにも金持ちな建物が山の中に鎮座しており、財閥パワーを感じさせる。

東平地区へはどう向かうか調べると、「自家用車でも行けないことはないが、細く、厳しい道なので観光バスの利用を勧める」というもの。
残念ながら、時間の関係で「東洋のマチュピチュ」へ向かうことは断念した。

せめてマイントピア別子周辺の施設は見て回ろうと歩き始めたのだが、これがなかなか素晴らしいものであった。

15時25分:第四通洞跡を見物

まず目に入ったのは旧端出場水力発電所。川辺の風景の中に鎮座するレンガ造りの建物は、不思議なくらい周囲の自然と溶け込んでいる。
ここは後ほど訪問することにして、我々が目指したのは、「第四通洞」跡
別子銅山が閉山する1973年まで坑内運搬の大動脈として機能していたという。

〈参考〉⇒第四通洞跡 – 愛媛県新居浜市HP

途中、足元に目を下ろすと、薄暗い緑の中に燦々と咲き誇るヒガンバナを見つけたので一枚。

しばらく川の横を歩くと、古い鉄橋が目に入った。第四通洞から伸びる「四通橋」である。
傾き始めた陽に照らされて今でも輝く鉄橋。往時の輝きは如何程であっただろうかと思いを馳せる。

そしてついに第四通洞跡。仄暗い陰に佇むその門はただそこにあるだけで、ただならぬ存在感を放っている。
柵の中に目をやると、今でも電気がつけられており、何かの設備もあることから、観光資源としての保守管理が行われているようだ。

そして、ヒューッと冷たくも煤の匂いまとった空気が第四通洞跡を覗く我々に吹き付けた。

15時40分:旧端出場水力発電所を見物

第四通洞跡を後にした我々は、その先にある打除鉄橋を見物。現役で人々を乗せた観光列車が走っているし、古臭さを感じないデザインだから、全くそんな気がしないのだが、この種の橋は国内にほとんど現存しないレア物の橋で、登録有形文化財だという。

マイントピア別子の施設がその先にも続いていたが、チケットのない我々にとっては行き止まり。
引き返して旧端出場水力発電所を目指す。

残暑厳しく3人とも汗に濡れながら歩く。特に私は汗がひどく、横浜・東京旅行の時のようにかなり体力を持っていかれてしまった。

水力発電所前にはかなり厳しい階段があるので注意されたい。

登録有形文化財、そして近代化産業遺産として建物が残されていた旧端出場水力発電所はずっと閉鎖されていたが、改修工事が行われ、2023年3月から一般公開されている。

⇒Reborn 旧端出場水力発電所 令和5年3月28日(火曜日)よりオープン! – 愛媛県新居浜市HP

RAW現像

中に足を踏み入れると、当時から残る巨大な機械や計器類を間近で見ることができる。
私は全くこのような機械に詳しくないから、ただただその規模感に圧倒されるだけだったが、お好きな方は垂涎ものであろうと思う。
館内は飲食禁止ではあるものの、撮影可能であるから帰ってからもじっくり楽しめる。

当時の注意書きだろうか

帰り際には、水力発電所の下の放水路に入って、ペルトン水車を見物した。
雰囲気のよいライトアップがなされている。

来た道を引き返し、マイントピア別子に戻る。
前から見たときも豪勢な建物だと思ったが、横から見るとその長さに吃驚する。財閥パワー。

館内はまさにホテルのような匂いが漂い、小学生の頃の林間学校を思い出させた。

*****

こんな感じで、過酷日程の中であったが、別子銅山では1時間以上かけてじっくり観光をした。東洋のマチュピチュたる東平地区が注目されがちな気がするが、第四通洞や旧端出場水力発電所周辺も大いに見どころがあったのでおススメの場所である。

ここでドライバーを交代。私がハンドルを握り、香川に向けて出発。香川名物のアレを食べに行く。

DATA
マイントピア別子
●愛媛県新居浜市立川町707-3
●TEL:0897-43-1801
●Web site⇒マイントピア別子(公式サイト)
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17時40分:骨付鳥の名店「一鶴」(香川県・丸亀市)

香川といえばうどんだが、夜にやっている店は少ない。
なのでここで食べるのは骨付鳥。うどんが有名すぎるせいであまりピンと来ない人もいるだろうけど、こちらも香川名物である。
その発祥たる「一鶴(いっかく)」で食べるべく我々は車を走らせた。

⇒骨付鳥 – 香川県観光協会公式サイト

骨付鳥は、鶏もも肉を骨付きのまま刺激的な味付けで焼き、パリッパリの皮と旨みたっぷりの身にかぶりつく一品。
そして、「おやどり」「ひなどり(わかどり)」を選べるのが一般的。
ひなどりは皆さんお馴染み、スーパーに並ぶ若鶏で、柔らかくプリプリの食感。
一方のおやどりは、卵を産み終えた大人の鶏。肉がしっかり締まっていて、味が濃い。歯ごたえがあるので、食べやすいように切れ目を入れてくれているようである。

さて、皆さんはどちらを食べたいだろうか?
私は断然おやどり。しかし……

「一鶴」中府店に着いたのは18時前だったがすでに大繁盛。
あまりの繁盛ぶりに、すでに「おやどり」は売り切れてしまっていた!
やっぱりみんなおやどりが旨いと分かっている。

3人ともおやどりを狙っていたのだが、別店舗に移る時間もないので了承して入店。「ひなどり」を頂くことにした。

注文から20分ほど経って骨付鳥が到着。
ジュースと見紛う量の肉汁を湛えた巨大なもも肉は焼き立て熱々。
食欲そそるにんにくの香りが激しく鼻腔をくすぐる。

箸で崩して食べるなんて行儀のよいことはせず、骨を持ってかぶりつくのが流儀。

早速一口——

あっつ!!!

あまりの熱さに口の中を火傷してしまった。
しかしそんなことに構っている暇はない。パリッパリの皮とジューシーな身。目をグッとつぶって、迸る旨さに集中する。
ああ、ビールで流し込みたい……!

が、車で来たので代わりに「とりめし」をかき込むことにする。
鶏のダシが染み渡っていて旨い!
細切れになって入っている鶏肉は歯ごたえと味わい的におそらくおやどり。こちらで食べることができたので、よしとする。

スープはおそらく鶏ガラスープ。鶏皮が刻んで入っていた。
とにかく濃厚な骨付鳥の味わいと対照的に優しい味わいで、飲んだ後の〆にも欲しくなる。

3人とも骨付鳥にひとたびがっつくと、もう会話など忘れて、とにかく次の一口を求めて貪るように食べた。
残った鶏のジュースにキャベツを浸して食べればごちそうさま。

友人はかれこれ10回以上来ているようだが、納得の味わい。次はビールでグイっと飲りたいものである。

DATA
骨付鳥 一鶴 中府店
●香川県丸亀市中府町1-2-3
●TEL:0877-22-9100
●Web site⇒骨付鳥 一鶴 -IKKAKU- 公式サイト

19時~:瀬戸大橋を通って帰路へ

「一鶴」中府店を後にした我々は帰路につく。
行きはしまなみ海道を渡ってきたが、帰りは瀬戸大橋を通って岡山に渡る。
途中与島SAで橋を見る。

これにて一番の旅の目的は果たした。
というのも、私はこれまで明石海峡大橋と大鳴門橋は何度も通っているが、瀬戸大橋としまなみ海道は渡ったことがなかった。しかしこの1日で一気にコンプリート。
観光地も旅の目的であるが、道がそれなりに好きな私としては、本州-四国を結ぶ大橋を制覇することも大きな旅の目的であった。

惜しむらくは、すっかり暗くなった瀬戸大橋がライトアップされておらず、その全貌を見ることが叶わなかった。
夏ならまだ明るい時間だが、こればかりはしょうがない。また次の機会の宿題とする。

そこからはただひたすらに山陽道を東に向けて進むのみ。
途中酔っ払いのようなフラフラの車を見かけて肝を冷やしたが、無事やり過ごすことができた。

さて、赤穂IC(兵庫県)を越えると、隣の下り線は静かになる。
尼子山トンネルの火災で通行止めになっているからである。ただ、作業用のトラックはひっきりなしに出入りしており、復旧作業が夜通し行われていた。本当にご苦労様です。

21時30分ごろ、三木SA(兵庫県)で最後の休憩。ここまで来ればすっかりホーム感が出てくる。しかし、最後まで気は抜けない。無事に帰るまでがこの弾丸クルマ旅行である。
セブンの濃いめアイスコーヒーを流し込んでここからもうひと踏ん張り。
夜のドライブに似つかわしくはないが、テンションの高い曲をかけて最後まで駆け抜けた。

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弾丸クルマ旅行を終えて

今回のお土産を並べて

21時を超えて濃いめのアイスコーヒーを口にしたから、夜中までパッキパキに目が覚めてしまうかも……と思っていたのだが、さすがに朝5時30分起きだったのと、すっかり夜の運転で疲れ果ててすぐに眠り込んでしまった。

朝は早いし、身体はヘトヘトになるし、飲酒運転(っぽい)のを見かけて身の危険を感じたりもしたが、長距離弾丸クルマ旅行はたいへん魅力的で、気力をチャージしたらまた行きたいと思う。
友人とそのまた友人(ドライバー)が何度も行くわけだ。

「一日で遠くまで行く」だけならまだしも、「行って帰ってくる」のがこの旅行のミソ。そこに友人の予定立案の妙とスリルがある。
私個人でやろうとは思わないが、三人寄れば文殊の知恵。旅行に詳しい友人のアテンダントありならば、自分が目をつけない場所にも行けるし、運転に集中できるのがよい。

皆さんも周囲の交通の便次第だが、一日のうちにどこまで行って帰ってこれるかを試してみてはいかがだろうか。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

前編はこちら:【瀬戸内の景色に息を呑む】旅好き友人とゆく弾丸クルマ旅行(前)【しまなみ海道〜愛媛・今治編】

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