トマトと向き合わずにはいられない
スパイスカレーにハマって、継続的に作っていくためには、材料の価格と入手性、安定性が気になるところ。
はじめに
こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。今回は、スパイスカレーを作るときにトマト缶を使っている理由についてお話しします。
スパイスカレーにトマトは欠かせない存在ですが、みなさんはどの「トマト」を使っていらっしゃるでしょうか?
生のトマト?
トマトピューレ?
トマトソース?
はたまたトマトケチャップ?
私がいつも使っているのは「トマト缶」です。
このブログでは、意図がない限り、レシピで使用するのは「トマト缶」としています。
それはなぜか?理由は2つ。
- コストパフォマンスに優れるため
- 味が安定するため
これまで使ってきた他の「トマト」と比較しながら、トマト缶を使う理由をお話ししていきたいと思います。
生のトマト
スパイスカレーを作り始めた頃、トマトに関する悩みは尽きませんでした。
生のトマトはなんと言っても高く、近所では1個98円のときもあれば138円のときもあって値段が安定せず、「コスパ良し」と言われるスパイスカレーでも、その恩恵を感じられていませんでした。
しかも、トマトは当たり外れがある野菜で、加熱すればマシになるものの、やけに身が硬かったり、水気が少なかったりするものを引いたこともあります。そんなときには味わいもまるで違っていて……
さらにさらに、レシピ本では「1個200g」と書かれていることが多い生のトマトですが、そんな立派なトマト、ホイホイ買えるものではありません。1個100g程度のトマトも多数流通している中、重量の安定感がないトマトを継続して使うのは難しいと感じ、ほとんど使わないようになりました。
夏のトマトが安いときや、南インドカレーのとき以外は使わないようにしているのが現状です。
なんだかんだ、生で食べるのが一番旨かったり。
トマトピューレ
生のトマトの次に使い始めたのがトマトピューレでした。その痕跡はクックパッドのレシピにも現れています。
トマトを裏ごしして、濃縮したトマトピューレは味が安定しており、一定の味を出したい方におススメです。使う量は、最初2人前に60gも使っていたのですが、段々と減って40g程度に。
カゴメのトマトピューレは200gなので、一度買えば、5回使えます。ただし、開封したあとは保たないので、小分けにして冷凍しましょう。
トマトピューレは、スーパーでは1本200円を切るぐらいで買えて、5回使えるので、生のトマトよりもコストパフォーマンスに優れています。
しかし、作り続けているうちに、トマト感が濃すぎると感じ始めたほか、もっとコスパの良い方法に気づいてしまいました……!
濃いトマト感が欲しいときや、果肉感が必要ないときにはまだまだ出番はあります。
トマト缶
トマト缶を使う理由
最初に使ったときは、トマト缶の加減が分からず、入れすぎて「The・トマト」というカレーを作ってしまいました。それがトラウマとなって、使うのを避けていました。
しかし、きっちり計量して、小分けにして冷凍しながら使うことを覚えてからは、非常に頼もしい存在になりました。
トマト缶は大体400g入っており、このブログでは2人前1回80gを目安にしています。なので、トマト缶1つで5回作ることができます。
一度買えば5回作れるのはトマトピューレと同じです。でも、値段が違います。
近所ではトマト缶1つ80円を切っています。それは安すぎるとしても、高くても130円ぐらい。トマトピューレと値段で差をつけています。
しかも、味わいが安定するようになりました。複数のトマトを水煮にしてジュース漬けにしているためか、ある程度均質化されているからだと思います。保存性も良く、季節に味が左右されないのが良いところです。
それに、トマトピューレのように濃縮していないので、トマトが他の食材を邪魔しないようになりました。トマトをあくまでカレーの旨みを作るダシとして使えるようになりました。
さらにトマト缶の良いところ
トマトの種類が選べるのもトマト缶の嬉しいところ。皆さんご存知、生食が美味しい丸いトマトで作った「カットトマト缶」と、イタリア料理でおなじみ、長いトマトで作った「ホールトマト缶」があります。
このブログでは、カレーを煮込むことが多いので、加熱に適した長いトマトの「ホールトマト缶」をメインで使用しています。
ホールトマト缶とカットトマト缶は、味の好みで選んでください。一般的に言われているのは、ホールトマトのほうが味が濃いが、酸味も強い。カットトマトのほうが酸味は控えめだが、味わいは軽い。というところでしょうか。
使い方は、トマト缶をボウルに開けて、ホールトマト缶の場合はヘラや泡立て器、スプーンなどで潰して全体を混ぜます。
その後、小さい保存容器に計量して小分けし、冷凍して使っています。
2人前1回30~40円程度※でトマト代が済むうえに、一年を通して安定した味を出せるようになるので、スパイスカレーを継続的に作りたいという方に、トマト缶という選択肢は非常におススメできるものであります。
※ 2023/01/23 「20円~30円」から「30円~40円」に表現を変更しました。
トマト缶自体の値上げのほか、私は最近、価格よりも味を重視した「クエン酸不使用」タイプを使用しているからです。
トマト缶はちょっと……という方は生のトマトからホールトマトの瓶詰めを作って保存するというのも手ですね。
トマト缶で注意したいところ
トマト缶でスパイスカレーを作ったら、「酸っぱくなった」とか、「トマト感が強すぎた」という経験はないでしょうか?自分は幾度となくあります。
トマト缶はコスパ抜群ではあるものの、使うときに注意したいところが2点あります。長くなるので別記事に分けました。こちらも合わせてご覧ください。
トマト缶を使う前には、玉ねぎ炒め。失敗しにくいポイント3つをまとめました。
トマトソース&ケチャップ
トマト以外のものが入っているので、スパイスカレーでの普段使いはおススメしません。トマトソースやケチャップの「あの味」が欲しいときに出番が回ってくるぐらいでしょうか。とはいえ、そういうスパイスカレーもあるでしょうから、むしろチャレンジしてみたいかも。
スパイスカレーを作りたくなったら……
このブログのスパイスカレー関連の記事もぜひ覗いて行ってくださいね(カテゴリーに飛びます)。
おわりに
スパイスカレーを継続的に作っていくなら、1缶80~130円程度でコスパ抜群&安定した味わいの「トマト缶」が断然おススメです。
もちろん、出したい味わい、冷蔵庫の事情によって他の「トマト」を使うのもありです。
ケチャップが余る我が家では、それを使えたらいいだろうな……と思いつつ、あんまり入れると味が支配されるので少量しか使わないんだろうな……と思いますが。
我が家の事情は置いておいて、ずっとスパイスカレーを続けていくためにも、安く&おいしく使えるトマト缶をあなたのスパイスカレーライフに加えてあげてください!
ここまでご覧いただきありがとうございます。
参考にした本
水野仁輔さんの「スパイスカレーを作る 自分好みのカレーが作れるメソッド&テクニック」パイ・インターナショナル
コメント