【アレンジレシピあり】酸味でグッと美味しくなる【こくまろ バターチキンカレー レビュー】

レビュー

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ある日、友人から「こくまろのバターチキンカレーっていうのが出たねんけど、“濃い”から食べてみてほしい」との情報が。
私はこんなスパイスのブログをやっていながらも、カレールーに関しては門外漢で、最新事情にはとことん疎い。なので、友人のネタ提供にはいつも感謝している。

というわけで、今回はこくまろのバターチキンカレーのレビューをします。
バターチキンといえば日本人が好きなインドカレーとして真っ先に挙げられるものの一つ。無印良品でも大人気のカレー。
そんなバターチキン、自分で作るとなれば慣れていない人には骨が折れるでしょう。
玉ねぎ炒めてトマト炒めてスパイス入れてと、カレールーでは作れないから、所謂スパイスカレー的な作り方をしないと作れない味わいだったのです。
しかし、それがついにカレールーとなったというのです。

とりあえず結論

結論から言えば、タイトルにもあるように、「こくまろ バターチキンカレー」手軽にバターチキンを楽しめる、濃厚リッチな美味しいルーです。
ですが、「家族みんなが食べられる」というコンセプトのためか酸味が除かれており、食べ進めると、のっぺりとしたキレのない味わいに飽きが来やすいと私は感じました。
そこで、酸味を加えることでワンランク上の味わいを目指した作り方を実践。素材としてかなり優秀なルーであると確認しました。ぜひ最後までご覧ください。

まずは箱をチェック

さて、まずは「こくまろ バターチキンカレー」の箱を確認。
近所のスーパーでは税込み250円ぐらい。普通の「こくまろ」カレールーよりはちょっと高い。
材料が違うのもそうだが、生産量が圧倒的に違うから、しょうがない。
「こくまろ キーマカレー」もあるらしいのですが、今回「バターチキン」を買ったスーパーには置いていませんでした。

誰かが言った「バターチキンはトマトが肝」の通り、パッケージでもトマトの旨みが加わっていることを強調しているように見えます。

また、裏の原材料表示を見ると、焙煎フェヌグリークが加えられているのを発見。バターチキンは、カスリメティ(フェヌグリークの葉っぱ)の香りも肝となるのですが、その雰囲気を再現するために加わっているのではないでしょうか。味の再現にこだわっているのが伺えます。

ルーは少し赤みがかかっていて、トマトの旨みが溶けていることを想像させます。

箱裏の通り作ってみる

まずは箱の裏の通り作りました。にんじんやじゃがいもなど、火の入りにくい野菜に気を使わなくてよいから、すぐにできてしまいます。

味の感想

コクがあって美味しい。けど……

いざ食べてみると、普通に旨い。
辛さがないのもバターチキンなら許容できます。「家族みんなで食べられる」カレーであるのは間違いないのではないでしょうか。
でも、食べ進めていくうちに、私には物足りなさが出てきました。

酸味がない

というのも、酸味がない。
トマトに関しても「旨み」は加えていると書かれているのですが、酸味」に関しては言及されていません。万人受けを狙っているので、嫌われる要因になる酸味は除いているのでしょう。
その代償として、ひたすらコクで味のメリハリに乏しい。平坦な味わいなので飽きてきます。

試しにレモン汁を混ぜて食べると、私には抜群に美味しく感じられました。
やはり物足りない原因は酸味がないからであると私は考えます。

鶏肉は下味つけましょう

あと、ルーが濃いのに鶏肉の味が薄いと存在を食われます。鶏肉もしっかり味と風味をつけておいたほうがいいでしょう。
ハウス公式レシピでも鶏肉をマリネしているものが見受けられるので、有効なアプローチであると思います。

⇒ハウス公式レシピ「バターチキンカレー」検索結果(外部リンク)

寝かせてから食べましょう

また、注意点として、作りたてのときは、味が全く馴染んでおらず普通のカレールーで作ったカレーの延長線上にあるような風味を感じました。それに、牛乳で仕上げるというものあり、作りたてはシチュー感も出てしまっています。
いや、これはむしろきのこ(特にしめじ!)などを加えてシチューに寄せてしまってもまた美味しいと思うのですが、話が逸れるのでここまで。

ということで、箱裏通りに作ったときも、これから下で紹介するアレンジ案でも、作ってからしばらく寝かせることをおススメします。
味に一体感が生まれるし、先述のクセというか、トゲのようなものがしっかり馴染みます。また、鶏肉にもしっかり味が染みてくるので、寝かせましょう。

もっと美味しく食べるために

さて、箱裏通りに作ってみて、このルーの長所を伸ばすアレンジ案が浮かんできたので、それを実践してみることに。ポイントは2つ。

1.酸味を加える

2.鶏肉に下味をつける

これらを意識してアレンジしたのが下のレシピです。

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こくまろバターチキンカレーの長所を伸ばすアレンジ案

【材料(1/2箱分)】
・鶏肉・・・・・・350g
 もも、むねお好みで
・ヨーグルト・・・50g
・塩・・・・・・・1.7g(鶏肉の0.5%)
・カレー粉・・・・小さじ1/2
・にんにく・・・・5g(すりおろし)
・しょうが・・・・5g(すりおろし)

・油・・・・・大さじ1
・玉ねぎ・・・100g(薄切り)
・トマト・・・150gぐらい(ざく切り)

・水・・・250cc

・こくまろバターチキンカレー・・・1/2箱

・牛乳・・・・・150cc
・レモン汁・・・大さじ1/2〜大さじ1

アレンジレシピの手順

1.鶏肉は一口大より少し大きめに切ってヨーグルト・塩・カレー粉・にんにく・しょうがでマリネし、30分以上置く。

2.フライパンに油を熱し、玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ってきたら1.の鶏肉のマリネをヨーグルトごと全て加えて炒める。

軽く焼き目がついたら、トマトを加えてさらに炒める。
トマトの角が崩れはじめ、タネ部分の水分をしっかり飛ばしたら、水を加えて沸かし、弱火にして5分ほど煮る。

3.火を止めてカレールーを溶かしたら、牛乳を入れて火にかける。
グツグツ沸かさないようによく温めたら、レモン汁をいれてひとまぜしたら完成。
火を止めてしばらく寝かせる。
時間がかなり空く場合は急冷して保存容器に入れ、冷蔵庫へ。

アレンジレシピ、実食!

やっぱり酸味!酸味があるとコクが際立つというもの。
トマト+ヨーグルト+レモン汁の酸味が加わることで、ルーの濃厚なコクがより際立ち、そして食べ飽きない味わいに。

ただ、作ってすぐは酸味にカドがある印象。上でも言ったように、作ってすぐは味が落ち着いてないので早めに作って寝かせておくのが吉。
酸味のカドが取れるほか、鶏肉にマリネしたにんにく、しょうがの風味が全体に行き渡ってより食欲そそる風味に。お肉には味がしっかり染みて抜群に美味しくなります。

鶏肉はさっぱり食べたいからむね肉にしましたが、もも肉でもよいですね。
寝かせて味が染みたあとはむね肉でもしっかり満足感が出ました。

鶏肉にマリネしたカレー粉は、このバターチキンに入っている焙煎フェヌグリークと親和性の高いS&B赤缶カレー粉を使用。こちらもフェヌグリークが効いているのでピッタリです。

と、ここでハウスのカレールーにS&Bのカレー粉を加える暴挙!
これが案件でない何よりの証拠

カレー粉ではなく、クミンやターメリックなど、スパイス単体を組み合わせてマリネしてもよいのですが、それをやるなら、もうルーを使わずともバターチキンカレーを作れるだろうということでカレー粉にしました。赤缶は少し辛いので注意してください。

ライスではもう食べたので、今回の主食はインドで親しまれているパン「チャパティ」を作ってみました。稲田俊輔さんのレシピ本「インドカレーのきほん、完全レシピ」掲載のレシピです。

私はナンがあまり好きでない(特に市販のナン!)のですが、このチャパティは全粒粉の香ばしさと薄く焼いたクリスピー感が美味しく、バターチキンにもよく合いました。

というわけで、「こくまろ バターチキンカレー」のまとめです。

まとめ

「家族みんなが食べられる」という触れ込み通り、濃厚なコクと旨みが美味しいバターチキンカレーを作ることができるカレールーです。
しかし、酸味がないので味のメリハリに乏しく、食べ進めると飽きる人もいるでしょう。

ということで、ワンランク上の味を目指すなら、鶏肉をヨーグルトでマリネする、フレッシュトマトを加える、レモン汁をかけるなど酸味を加えていくアプローチが有効です。
ただし、作り立ては酸味のカドが立っているので、寝かせてから食べましょう。
すると、驚くほど美味しいバターチキンカレーになるはず。
私は以後バターチキンカレーを作るとなれば、このカレールーをベースに作ってもいいと思う出来でした。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

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