8月には全く採れなかった甘長唐辛子が、9月になって今まさに最盛期。
いかに8月の暑さが異常だったか物語っている気がします。
スーパーでは短めのししとうという形で見かけることが多く、長細い甘長唐辛子や、太くて長い、いわゆる万願寺唐辛子や甘とう美人はあんまり置いてませんね。農協直売所なら売っているのを見かけることもありますが、いつも置いているわけじゃないから、食べたければやっぱり自分で育てるのが一番ではないでしょうか。
そんな甘長唐辛子は一気に10本近く採れるときもありますが、さて、どう食べるべきかと頭を悩ませます。ピーマンほどレシピが充実していません。
じゃこと炒めたり、そのまま焼いて醤油とかつお節で……というのもいいですが、今回は麺と組み合わせた簡単レシピでじゃんじゃん甘長唐辛子を食べる特集といきましょうか。
↓じゃこと甘長唐辛子を炒めたご飯のお供のレシピはこちら
甘長唐辛子の玉子焼きとラーメン
甘長唐辛子の玉子焼きとラーメンの材料
材料(1人前)
・甘長唐辛子・・・5本ぐらい
・にんにく・・・・1片
・油・・・・・・・小さじ2~
・卵・・・・・・・2個
・塩・・・・・・・ひとつまみ
・袋麺・・・・・・1袋
甘長唐辛子の玉子焼きとラーメンの作り方
1.甘長唐辛子は好きな幅に小口切りする。
にんにくはみじん切りにする。
卵はボウルに溶いて塩をひとつまみ入れておく。
コンロが空いているなら、袋麺を作り始めておく。
2.フライパンに油とにんにくを入れて弱めの中火で熱し、よい香りが立ってきたら甘長唐辛子を入れて中火で炒める。
甘長唐辛子からもよい香りが立ってきたら溶き卵を流し入れ、オムレツのような形に成形する。
3.具のないラーメンの上に載せて完成。
軽くブラックペッパーを振って。
具のない袋麺、さすがにそのまま食べるのは味気ない。だからといって味玉にチャーシューに用意するのって結構コストがかかる。スープもそうだけど、具も大変だから、やっぱりお店のラーメンはスゴい。
……なんて話が飛びましたが、問題は袋麺の具です。
「おかずのクッキング」で土井善晴さんがやっていた、にんにく入りの玉子焼き(といってもオムレツ状)を載せたラーメン。これが昔から好きで、具に困ったときはいつもこれにしていました。これに甘長唐辛子を入れてみたのが今回のレシピです。甘長唐辛子の風味が加わって食べ飽きない味わいとなりました。
甘長唐辛子とベーコンのパスタ
甘長唐辛子とベーコンのパスタの材料
材料(1人前)
・甘長唐辛子・・・・・・10~12本
・ベーコン・・・・・・・食べたいだけ
・オリーブ油・・・・・・小さじ2~
・スパゲッティ・・・・・乾麺100g
【パスタを茹でる湯】
・水・・・1L
・塩・・・12g
・ブラックペッパー・・・好きなだけ
甘長唐辛子とベーコンのパスタの作り方
1.甘長唐辛子は好きな幅の小口切り、もしくは斜め切りにする。
ベーコンも好きな幅に短冊切りにする。ブロックベーコンならもっと美味しいです。
2.フライパンにオリーブ油を熱し、ベーコンがカリッとなるまで炒めたら、甘長唐辛子もよい香りが立ってくるまで炒める。
コンロが2口以上あるなら同時にパスタも茹でる。
3.ベーコンと甘長唐辛子を炒めたフライパンにパスタの茹で汁を大さじ2~3杯入れて熱し、少し煮立てる。
ザルに上げたパスタも入れて炒め合わせる。
4.味見をして足りなければ塩を補い、皿に盛る。ブラックペッパーを好きなだけかけていただく。
甘長唐辛子の風味を楽しみたいから、にんにくは入れません。
なんならベーコンすらいらない説があるぐらい。
でもそうなったら稲田俊輔さんの「だけスパ」になっちゃうな。
たっぷり入れても炒めたらカサが減るから、甘長唐辛子をじゃんじゃん使えます。
甘長唐辛子のチーズ玉うどん
甘長唐辛子のチーズ玉うどんの材料
材料(1人前)
・甘長唐辛子・・・7〜8本
・油・・・・・・・小さじ1~
・塩・・・・・・・少々
・卵・・・・・・・・・・1個
・シュレッドチーズ・・・好きなだけ掴んで入れる
・ブラックペッパー・・・好きなだけかける
・うどん・・・・・・・・1玉
・醤油・・・2~3回し(あればだし醤油)
甘長唐辛子のチーズ玉うどんの作り方
1.うどんを茹で始める。
その間にフライパンに油を熱し、好きな幅の小口切りor斜め切りにした甘長唐辛子を炒める。途中、軽く塩を振っておく。
よい香りが立ってきたら火を止める。
2.うどんが茹で上がったら、鍋から直接麺だけを器に盛り付ける。
シュレッドチーズを載せて真ん中にくぼみを作り、そこに卵を落とす。
周りに甘長唐辛子を載せてブラックペッパーを振る。
3.醤油を2~3回回しかけ、勢いよく混ぜてからいただく。
近くにある讃岐うどんの名店にあるメニュー「チーズ玉」から発想を得ました。
まろっとしたうどんに、甘長唐辛子のシャキッと食感とピリッとくる風味がアクセントとなり、最後まですする勢いが止まりません。
3品の中では甘長唐辛子のよさが一番出ていると思います。
最近はレンジでチンするだけで冷凍うどんは調理できますが、釜揚げのモチっと水分を含んだ感じがあるほうが美味しいので、たっぷりの湯で茹でることをおススメします。
おわりに
今回ご紹介したレシピはピーマンで代用できなくもないのですが、やはり辛いまではいかなくとも、ピリッとした風味のある甘長唐辛子ならではの味がありますから、手に入れられた際、もしくはご自身で育てられている際はお試しください。特に最後のチーズ玉うどんは甘長唐辛子ならではの味となっています。
調べたところ、10月になってもまだ甘長唐辛子は採れるみたいですから、ほかにも色んな食べ方で楽しみたいですね。ここまでご覧いただきありがとうございます。
↓今回のレシピ3品で、何気に欠かせないのがブラックペッパー。ミル挽きの香りは格別です。
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