はじめに
とろりと煮えた大根と、ベーコンのコク。
こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。
今回は、大根を薄めに切り、短めの煮込み時間でも、とろりと煮える「ベーコンと大根のコンソメ煮」をご紹介します。
ローリエとにんにくで香りよく仕上げたコンソメ煮は、シンプルながらも奥深い味わい。
少し冷えるような日に、ほっこり温まる一品です。
このレシピについて
母が昔、肌寒い時期の夕食によく作ってくれたのが、ベーコンと大根のコンソメ煮。
薄めに切った大根で、短めの煮込み時間でも、とろりと煮えるようにするのと、淡口醬油をひと回しすることで、ご飯にも合うような味付けでした。
今回は、その思い出の味を、スパイスなどを追加してアップデート。
シンプルな旨さはそのままに、コクや風味を足しました。
ベーコンは、ブロックベーコンにして、煮込んだ後でも具として存在感を出しました。
ローリエとにんにくを加えて香り高く、そして食欲そそるような風味を加え、肌寒い時期でもたっぷり食べられるように。
パンに合うとは思いますが、それ以上にご飯に合うのは、淡口醬油のおかげです。
練り辛子をつけて、洋風おでんな気分も楽しめます。
ベーコンと大根のコンソメ煮のポイント
大根は薄めに切って、すぐに煮えるように
大根は1cmに満たないぐらいの薄さに切ることで、煮込み時間は短めでもとろりと煮えます。
薄いといっても、しっかり味が染みており、じゅわっとスープが染み出します。
さらに煮込み時間を短くするなら、あらかじめレンチンするのも手です。
また、大根を冷凍しておき、柔らかく煮えるようにするのもいいと思います。
ただし、溶けてなくなる恐れがあるので、冷凍するときは、若干厚めに切ってください。
煮込んですぐは、大根の食感が残っている部分と、とろりと煮えた部分のコントラストを楽しめますが、やはり一度冷ましてからのほうが、しっかり味が染みて美味しいです。余裕があれば一度冷ましてください。
スパイスが旨みを引き立てます
今回加えたのはにんにくとローリエ。仕上げにブラックペッパーと練り辛子。
いずれも旨みを引き立てるために使います。
にんにくと油でコク感があり、シンプル寄りな味わいながら、物足りなさはありません。
そしてローリエの風味がスッと通り後味よく。
寒い時期でもたくさん食べられそうです。
また、元々食べ飽きない味わいではありますが、辛子をつけて味変するとまた美味しいです。
洋風おでんの気分でどうぞ。
ベーコンと大根のコンソメ煮の材料
【材料(2~3人前)】
・大根・・・・・・・・・1/2本(約500g)
・ブロックベーコン・・・200g
・オリーブ油・・・大さじ1
・にんにく・・・・1片(約5g・包丁の腹で潰す)
・ローリエ・・・・1枚
・水・・・・・・250cc
・コンソメキューブ・・・1個
食塩相当量1個あたり2.5gのもの
・塩・・・・・・2g
・淡口醬油・・・小さじ1
〈仕上げ〉
・ブラックペッパー・・・お好きなだけ
・練り辛子・・・・・・・お好きなだけ
ベーコンと大根のコンソメ煮の手順
1.大根は皮をむき、0.5cmぐらいの薄さの半月切りにする。
ブロックベーコンは1cmぐらいの厚みで食べやすい大きさに切る。
2.鍋にオリーブ油を敷き、にんにくを入れて弱めの中火~中火で加熱する。
にんにくを焦がさないように熱し、良い香りが立ってきたら、ローリエを半分に折って入れ、ローリエの色が茶色く変わったら、ブロックベーコンを炒める。
3.ブロックベーコンにうっすら焼き目がついたら大根、塩を入れて炒める。
大根の表面に油が回ったら水を注ぎ、コンソメキューブを入れて煮立たせる。
煮立ったら淡口醬油を回しかけてフタをし、弱火で20分煮る。
4.フタを開けて味見をし、足りなければ塩か醤油を補う。
ローリエを抜いて皿に盛り、ブラックペッパーを振ったら、お好みで練り辛子を添えて。
時間に余裕があれば、一度冷まし、味をより染みこませてから、温め直して召し上がってください。
肌寒い時期のスパイス×スープ
ミルクのまろやかな口当たりを、時々来るピリッと感が引き締める、カレーミルク煮。
カレー粉としょうがが効いて、なかなかスプーンを持つ手が止まりません。
カレー風味のスープでロールキャベツを煮込んだら、スープまで美味しい一品に。
パンなどを添えて、余さずいただきましょう。
カルダモンの爽やかな香りが、まったりとしたクリーム煮に広がります。
くどくないから、ご飯と一緒でも美味しくいただけます。
おわりに
シンプルな具材たちで作る煮物ですが、味や香りがよく出るものばかりなので、しっかり満足感があります。
スパイスは隠し味的に使い、旨みと風味を引き立てました。
肌寒い時期には、アツアツの味染み大根とスープで温まりましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
余談
母はすでに他界しており、母が作るベーコンと大根のコンソメ煮はもう食べられないのですが、ふと思い出したので作ってみました。
お世辞にも料理が得意……とはいえなかった母ですが、印象深い味は今も残っています。
今回のように、私の手でアップデートして残していければと思います。
この手の煮物はストウブやル・クルーゼなどの鋳物ホーロー鍋が便利です。
食卓にそのまま持って行っても映えるのもポイント。
私は今回ストウブ18cmを使用しています。
今回は味の素コンソメキューブを使いました。
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