はじめに
チリコンカンって、ほぼカレー?
こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。
今回は、スパイスカレーのエッセンスを入れて、炒め玉ねぎの旨みを引き出した「チリコンカン(チリコンカーン)」のご紹介です。
豆の甘みと肉の旨み、そしてスパイスカレーの要領で炒めた玉ねぎの旨みが溶け合うチリコンカンは、コンソメいらずで旨みたっぷり。
パンやチップス、タコスだけでなく、ライスも進む味わいです。
缶詰を使って気軽に作りましょう。
このレシピについて
むかーし、小学校の給食に出てきた「チリコンカン」。
聞き慣れない料理名と、「豆料理」だからか、周りはみんな残してしまいました。
(給食ということで、スパイスを加えまくるわけにもいかず、中途半端な風味だったからかもしれません)
そんな中、私は一人「うまい、うまい」と食べていたのですが、二度と給食に出てくることがなかったので、大人になってスパイスをたくさん持っている今、もう一度食べるために作ってみることにしました。
作り方を調べていると、カレーっぽい作り方のチリコンカン。
テクス・メクス料理(メキシコ風のアメリカ料理)なので、インド料理ではないものの、なんだか共通点があるような気がして、少し、カレーを作るときのエッセンスを入れたチリコンカンにしてみました。
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玉ねぎ炒めや、スパイスの入れ方はスパイスカレーと同じようにしたものの、赤ワインやオレガノの風味のおかげか、食べればしっかりカレーではなく、チリコンカンのお味。
カイエンペッパーだけでなく、胡椒を多めに入れた、ソリッドな辛みが食欲そそります。
カレーにも使われますが、セロリシードがトマトや肉の臭みを消して、これまたいい仕事をします。
炒めている間のセロリの香りもたまりません。
一緒に食べるものとしては、パンやタコス、さらにはチップスなんかもありますが、生粋のご飯党の私としては、にんにくと一緒に炊いたターメリックライスなんかがいいのではないかと思います。
カレーのエッセンスが入っているから、違和感なく馴染みますよ。
チリコンカンのポイント
玉ねぎの旨みを引き出して、コンソメいらず
チリコンカンのレシピを眺めていると、コンソメなどの旨みの素を入れているレシピが多く見られますが、玉ねぎでしっかり旨みを作ると、コンソメいらずでしっかり美味しくなります。
クリアな豆と肉、そして野菜の旨みを味わうことができるので、スパイスカレーを作ったことがある方は、ぜひやってみてください。
↓玉ねぎ炒めの参考↓
赤ワインで煮るのがおススメです
食べていると、赤ワインの風味が大事だと感じたので、水ではなく、赤ワインで煮込んでください。
でないと、多分カレーになってしまいます。
特段高いものではなく、料理用や、安いものでも構わないので、赤ワインをぜひご用意ください(私は「酸化防止剤無添加」のアレを使いました)。
チリコンカンの材料
【材料(2〜3人前)】 ・豚ひき肉・・・・・150g ・水煮豆の缶詰・・・1缶(固形240gぐらい) レッドキドニー(赤いんげん)やミックスビーンズなど。汁気は捨てておく ・玉ねぎ・・・・・・150g(大きめのみじん切り) ・差し水・・・・・・100cc 〈GGペースト(材料を全て混ぜておく)〉 ・にんにく・・・5g(すりおろし) ・しょうが・・・5g(すりおろし) ・水・・・・・・100cc ・ホールトマト缶・・・200g(あらかじめ潰しておく) ・塩・・・計5g ・油・・・大さじ1 ・ローリエ・・・・・1枚 ・セロリシード・・・1g(あれば) 〈パウダースパイス〉 ・クミン・・・・・・・・5g(約小さじ2) ・コリアンダー・・・・・4g(約小さじ2) ・カイエンペッパー・・・2g(約小さじ1) ↑辛いものが苦手なら減らす ・胡椒・・・・・・・・・2g(小さじ1弱) ・赤ワイン・・・100cc ・オレガノ・・・小さじ1/2ぐらい
チリコンカンの手順
1.フライパンに油を中火で熱し、ローリエとセロリシードを加熱する。
ローリエの色が茶色くなってきたら、玉ねぎと塩1gぐらいを入れて強めの中火にし、炒め始める。
2.玉ねぎの端が茶色くなってきたら差し水をし、炒め煮状態にしつつ、水分を飛ばす。
玉ねぎがまた茶色くなってきたら、〈GGペースト〉を入れてさらに炒め煮する。
水分が飛んで、玉ねぎがキツネ色ぐらいになったら、ひき肉と塩1gぐらいを加えて炒める。
3.ひき肉に火が通り、ひき肉に含まれていた余計な水分を飛ばしたら、火を弱めて〈パウダースパイス〉と残りの塩3gぐらいを入れる。
油によく馴染ませるように炒めたら、中火にし、豆を入れてさらに炒める。
4.潰してジュースと果肉を混ぜたホールトマト缶を入れたら、時々底をなぞって混ぜる以外はあまり触らずに、赤い油が出てくるまで炒め煮状態にする(焦がさないように、目を離さないでください)。
5.赤い油が浮いてきたら、赤ワインとオレガノを入れて、フタを少し開けて弱火で15分煮る。
味見をして塩が足りなければ補い、完成。
おまけ:ターメリックライスの炊き方
パンやチップスと食べるのもいいけど、ターメリックライスもよく合います。
にんにくと一緒に炊けば、何とも食欲をそそる香りに。ほっくり甘いにんにくも美味しい。
【材料(2合分)】
・米・・・2合
・水・・・360~400cc
・にんにく・・・・・・・・・2~3かけ(包丁の腹で潰す)
・ターメリックパウダー・・・1g(約小さじ1/4)
・オリーブオイル・・・・・・小さじ2~
【手順】
米は洗って浸水したら、水気を切って鍋に入れる。
水を注いで潰したにんにくを入れ、ターメリックパウダーをよく溶かしたら、10分ほどかけてじっくりと、「フツフツ」してくるまで熱する。
よくかき混ぜたら、フタをして弱火にし、10分炊いたら10分蒸らし、フタを開けてオリーブオイルを入れてよく混ぜたら完成。
ストウブなどの鋳物ホーロー鍋以外を使う場合は、フタをする前にクシャっとしたアルミホイルを米にかぶせてください。
ホクホクの豆とひき肉にハズレ無し
やはり、ほっくりとした豆とひき肉の料理は外れません。
ひよこ豆缶で手軽に味が決まる、しょうがたっぷりのキーマカレーです。
ほくほくの豆の甘みが、肉の旨みに奥行きを出してくれます。
枝豆の食感と香りと楽しむキーマカレーは、使う枝豆によって味わいが変わるのが面白いところ。
きのこも一緒に入れて、噛むたびに芳しさが広がるキーマを堪能してください。
おわりに
チリコンカンとスパイスカレー(特にキーマ)。
作り方は似ているけど、材料やスパイスの配合で、また違う味になるのが面白いです。
スパイスカレーを作ったことのある方なら、その延長線で作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
↓セロリシードはトマトを煮込むなら持っておきたいスパイス。セロリの香りがトマト煮込みを風味よく。カレーにも使えます。
↓気兼ねなく料理に使えます。
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