はじめに
八角が好きな人は作ってください。
こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。
今回は、八角とシナモンの甘い香りと、にんにくの食欲そそる香りをまとったスパイス調味料、「八角にんにく醬油」と、それを使ったレシピを3つご紹介します。
お家で中華料理や台湾料理を作る際に、醤油の代わりに使ったり、小さじ1ほど回しかければ、コクが高まるだけでなく、風味がグッとよくなり、雰囲気が高まります。
八角がお好きな方なら作って損なし。常備しておきたい「八角にんにく醬油」です。
この八角にんにく醬油について
ある日にバーミ〇ンで注文した「台湾大からあげチャーハン」。
添えられている「香味醤油」の説明には、「八角とニッキなど」と書いてあったので、甘い香りの醤油だとばっかり思っていたら、にんにくがガッツリ効いていて衝撃を受けました。
これがあまりにも好みの味と風味だったので、家でも似たような香味醬油を作ってみることに。
作ってから使えるまでに、少し待たないといけませんでしたが、待ってよかったと思える風味の良さ!
にんにくと、八角・シナモンが互いにクセを抑え合い、にんにくのコク感と、甘すぎることのない、風味の良さが際立った、食べやすい香味醬油です。
「にんにく醤油」の香味がさらに奥深くなる調味料。
中華料理、台湾料理だけでなく、八角を使うインド料理や、東南アジアの料理でも使えるのではないでしょうか。
八角にんにく醬油の作り方
【材料(作りやすい量)】 ・八角・・・・・・・・・・1個 ・シナモンスティック・・・2.5g(手で割る) カシアシナモンを使用 ・にんにく・・・・・・・・1個(根の部分を切り、皮をむく) ・鷹の爪・・・・・・・・・1本 ・酒・・・・・30cc ・みりん・・・30cc ・醤油・・・・120〜150cc
手順
1.酒、みりん、八角、シナモンを鍋に入れて煮切る。
2.粗熱を取ったら醤油、にんにく、鷹の爪を入れ、煮沸消毒した保存容器に詰める。
密閉して冷蔵庫に入れ、2〜3日置いて調味料として、2週間ほどで、にんにくも食べられるようになります。
アレンジレシピ3選
ここからは、アレンジレシピを3つご紹介します。
1.八角にんにく醬油をかけて美味しい塩唐揚げ 2.八角にんにく醬油が効いたチャーハン 3.エビと青菜の八角にんにく醬油炒め
上の3つ以外にも、アレンジレシピを作ってみました。あわせてご覧ください。
鶏肉も旨いけど、キャベツが旨い炒めもの。塩と八角にんにく醬油だけで味が決まります。
茹で鶏からつくった鶏そばを醤油味のスープに仕立てる際、八角にんにく醬油が活躍します。
八角にんにく醬油をかけて美味しい塩唐揚げ
そのまま食べても美味しいですが、八角にんにく醬油につけて食べることで完成します。
また、イメージソースとなった、バー〇ヤンの「台湾大からあげチャーハン」のように、チャーハンの上にこの「塩唐揚げ」をのせ、八角にんにく醬油と一緒にどうぞ。
【材料(2人前)】 ・鶏むね肉・・・300g 〈ブライン液〉 ・塩・・・・6g ・砂糖・・・6g ・水・・・・200cc ・塩・・・・・2g ・ブラックペッパー・・・・1.5g(約小さじ1/2強) ・ジンジャーパウダー・・・1g(約小さじ1/2) ・小麦粉・・・大さじ1~ ・片栗粉・・・大さじ1~ ・八角にんにく醬油・・・お好きなだけ
手順
1.鶏むね肉は縦に半分に切ったあと、繊維を断つようにそぎ切りにする。
だいたい10個ぐらいが目安です。
〈ブライン液〉の材料を全て混ぜたボウルに鶏肉を入れ、1晩(8時間以上)浸けておく。
2.〈ブライン液〉を捨て、塩、ブラックペッパー、ジンジャーパウダーを混ぜ、30分ほど寝かせる。
3.小麦粉をまぶしたあと、同量の片栗粉をまぶし、170℃に熱した油で4分ほど、上下を返しながら揚げる。
1~2分お肉を休ませて完成。八角にんにく醬油を添えて。
八角にんにく醤油が効いたチャーハン
塩唐揚げをのせるチャーハンにも、八角にんにく醬油を香らせると美味しくなります。
もちろん、チャーハン単品でも。
【材料(1人前)】
・ご飯・・・・200g(約茶碗1杯分)
・溶き卵・・・1個
・塩・・・・・2g
・油・・・・・大さじ1
・白ネギ・・・・・・20~30g(刻む)
・チャーシュー・・・50g(0.5~1cm角ぐらいに切る)
市販のものを使いました
・八角にんにく醬油・・・大さじ1
・ブラックペッパー・・・お好きなだけ
手順
1.フライパンに強めの中火で油を熱し、溶き卵を流し入れる。
ここから、3分のタイマーをスタートする。
ご飯をすぐに入れてひっくり返し、塩を入れて、ご飯と卵をほぐしながら、1分間、鍋を振らずに焼く。
2.ご飯と卵をフライパンの端に寄せ、白ネギとチャーシューを入れて炒め始める。
ご飯をほぐし、よく混ぜながら、さらに1分30秒炒める。
3.残り30秒ぐらいになったら、八角にんにく醬油を入れてよく炒め合わせ、タイマーが終了したのを目安に、八角にんにく醬油の水分が飛んで馴染むまで炒めたら完成。
エビと青菜の八角にんにく醤油炒め
八角にんにく醬油が、エビの甘さを引き立てるだけでなく、小松菜のビター感を、美味しさの一部に昇華させてくれています。
鍋肌から八角にんにく醬油を加えれば、炒め物に華やかな香りとコク感をプラス。
肉野菜炒めや、ほうれん草と卵の炒めにも使いましたが、いずれもよく合い、雰囲気がグッと上がります。
【材料(1人前)】 ・エビ・・・50g 〈下処理用〉 ・塩・・・・・ひとつまみ(約1g) ・片栗粉・・・小さじ1/3ぐらい ・小松菜・・・100g ・塩・・・1g ・油・・・小さじ2 ・八角にんにく醤油・・・小さじ1
手順
1.エビは殻をむいて背中に包丁を入れ、背ワタを取る。
その後、〈下処理用〉の塩と片栗粉をまぶしてよく揉み、粉に汚れが出てきたら、水でよくすすぐ。
2.小松菜は3~4cmの食べやすい長さに切り、炒める前まで水につけておく。
3.フライパンに油と塩を入れ、中火で熱する。
小松菜の水気を切り、茎の部分とエビを炒め始める。
4.エビの色が変わったらひっくり返し、茎が少し、しんなりしたら葉の部分を入れてさらに炒める。
葉がしんなりしてきたら鍋肌から八角にんにく醬油を入れ、香りを立たせながら炒め合わせて完成。
その他のアレンジレシピ
とにかくキャベツが旨い、鶏キャベツ炒め
鶏肉とキャベツという、シンプルな具材も、八角にんにく醬油があればしっかり味がまとまる炒めものに。
見た目よりもずっとパワー系の炒めもので、ご飯が進む、進む!
八角にんにく醬油に漬けたにんにくも使うレシピなので、丸ごと使い切りのヒントにも。
醤油味の鶏スープに、八角にんにく醬油を
茹で鶏からつくった鶏そばのスープを、醤油味に仕立てるときに、八角にんにく醬油を使いました。
鶏の旨みが溶け出したすっきり感は八角とシナモンの風味で残しつつ、にんにくのコクをプラスできます。
寒い日の夕食、夜食、あるいは飲みの〆にピッタリです。
おわりに
バ〇ミヤンでの思わぬ出会いから、おうちの中華料理を美味しくする香味醤油ができました。
調味料として使えるようになるまで、少し時間がかかりますが、あればグッと料理の風味が良くなりますから、待つ甲斐はあると私は思います。
中華料理、台湾料理にはよく合うと思いますから、この記事でご紹介したもの以外でも、皆さんの発想で、色々と試していただければと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
参考レシピ
・「料理が変わる!簡単でおいしい万能調味料、にんにく醬油の作り方」主婦A子のレシピ – 主婦A子さんのレシピ
(https://www.aco-mom.com/family/garlic-soy-sauce.php)・「dancyu」2022年10月号 プレジデント社 – 斉 風瑞さんのレシピ「青菜の炒めもの」、渡辺幸樹さんのレシピ「塩オイル」
↓これを読めば、炒めものに対する意識がガラッと変わります。
シンプルな調理法だからこそ、丁寧に、ポイントを抑えて作るのが大事。
↓手頃なキャニスターが他になかったので、初めて「WECK」を買いました。
可愛らしいし、オプションも豊富で楽しいですね。パッキンとクリップで八角にんにく醬油を密封。
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