百汁百菜0021 意志の力をアテにしない—スマホとの付き合い方 本を読むとき、これを書くとき、僕はメインで使用しているスマホを物理的に目につかないところに置くようにしている。ポケットにさえ入れたりしない。気が散るからである。『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン 著 久山葉子 訳、新潮新書)によれば、「ス...2026.02.23百汁百菜
百汁百菜0020 10年間眠っていた畑から 2024年夏ごろの畑の様子。この頃はやるかやらないか、ちょっと迷っていた。なにしろ、ここまで来るのに車で1時間かかるのだから。 祖母が体調を崩して以来、10年ほど防草シートをかぶって眠っていた畑を叩き起こしたのは、一昨年(2024年)の11...2026.02.20百汁百菜
百汁百菜0019 『0ベース思考』は諸刃の剣? 「悪ガキ教授」ことスティーヴン・D・レヴィットはスティーヴン・J・ダブナーとの共著『ヤバい経済学』で、「道徳が私たちの望む世の中のあり方を映しているのだとすると、経済学が映しているのは世の中の実際のあり方だ」(『ヤバい経済学 増補改訂版』...2026.02.19百汁百菜
百汁百菜0018 せいろには、雑さと丁寧さが同居する せいろを取り入れた生活が「丁寧な暮らし」のシンボルかのように取り上げられている昨今だが、僕はせいろほど雑……というかおおらかな調理器具はないと思っているので、あまり納得感はない。レンジでチンするだけと比べれば、たしかに丁寧かもしれないが、...2026.02.18百汁百菜
百汁百菜0017 「進化」したものはすべて「よい」のか? この間、「パンとスープで“進化系”一汁一菜」などという表現を見かけたのだが、これはあまり気に入らない表現である。明治維新このかた欧米より取り入れたものが「先に進んだ」もので、元来日本にあったものは「遅れている」と軽んじてしまう、欧米コンプ...2026.02.17百汁百菜
百汁百菜0016 『嫌われる勇気』は「仕方ない」勇気 作家の林真理子は「カレーと煙草」と題したエッセイにて、次のように言っていた。 こんなことを言うと誤解を招くかもしれないが、私は不良をする人はそれなりにエラいと思う。 世の中に逆らったり、いけないといわれるということをするのは、かなり強い意...2026.02.16百汁百菜
百汁百菜0015 自動運転で回す、一汁一菜 われわれの脳には二つの思考システムがある。「システム1」と「システム2」である。ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』があまりにも有名だが、この名前を最初に提案したのは、心理学者のキース・スタノビッチとリチャード・ウェストであるという...2026.02.13百汁百菜
百汁百菜0014 「エモい」という万能酸 「万能酸」とは、アメリカの哲学者ダニエル・デネットの言葉である。僕がこの言葉を知った『理不尽な進化』(吉川浩満 著 朝日新聞社 刊)において「万能酸」とは、我々のものの見方を一度侵したらもう終わりであって、その便利さで手放せなくなるし、こ...2026.02.12百汁百菜
百汁百菜0013 劇場版『ハサウェイ』が救われる可能性 前回は10年もの間積んでしまっていた小説版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を劇場版第二作『キルケーの魔女』公開を機に繙いたことについて綴ったのだが、僕がこれを買った10年前にこれを読んでもまるで理解できなかったであろうから、これは1...2026.02.11百汁百菜
百汁百菜0012 「10年もの」の積読『閃光のハサウェイ』を繙く いつ買ったかすっかり忘れてしまったが、奥付にある発行日を見る限り、10年前には買っていたであろう小説を今の今まで積んでしまっていた。それが『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(富野由悠季 著 KADOKAWA 刊)である。おのれの怠惰ゆ...2026.02.10百汁百菜