百汁百菜

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0058 世界の切り方③:服が切り取る、僕らの身体

子どもの頃から学生時代にかけて、水泳が一番長く続いたスポーツであったが、そこで水着でいるのにすっかり慣れてしまい、人前で上裸でいることの恥ずかしさはあまりない。太っていた時期はさすがに嫌だとおもっていたが、また痩せたので、今でもたぶん平気だ...
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0057 世界の切り方②:自分のスクラップブック

僕は子どものころ、いい年頃になったら「なりたい自分カタログ」のようなものが自動的に編纂へんさんされていって、その通りに生きていくのかなとおもっていた。子どもの頃の夢なんてものは特になく、小学校で言わされた将来の夢は「野球選手」。でも、僕は野...
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0056 世界の切り方①:多数派/少数派の基準

大学のころ、僕は心理学を学んでいたのだが、そこで「社会」の最小単位が心理学と社会学では違うんだ、というようなことを聞いたことがある。心理学では、あなたとわたしの関係があれば「社会」が成立するので、「社会」の最小単位は2人であるとするが、一方...
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0055 「生きるために〈それ〉を切る」

「コノミ、今日も食べないのかい」「うん、わたしいいの」「でも、食べないと大きくなれないよ」「わかってる。でも……」 コノミとお父さんの住まう国では、毎日〈それ〉を切って食べて暮らしています。毎日伸びる〈それ〉はみんなの大事な栄養源。人々は〈...
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0054 短気は損気、キレるのは損?

ここ数年、いちいち何かにキレるのが面倒というか、しょうもないとおもいはじめた。怒りの力はマイナスなものばかりにおもえるが、怒りには場をコントロールする力があるし、自身の頭の回転も早くなるほか、強い衝動に駆られて普段なら起こせない行動にも出ら...
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0053 見得を切る仏像たち

歌舞伎の「見得」は不動明王や仁王像のポーズを取り入れたものであるといわれている。そのポーズのもとになったのはやはり鎌倉時代からの仏像であろう。飛鳥期に顕著だった、スラリと伸びた手足や胴が優美な曲線を描く仏像とも、白鳳〜天平期にあらわれた、豊...
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0052 切る道具:ニッパーとデザインナイフ

ニッパーは小学生の頃、デザインナイフは中学生の頃に初めて握った。いずれもガンプラを組むためだ。親に見せられたガンダムにすっかり魅せられて、親よりもハマった僕はせっせとガンプラを作っては遊び、壊す日々を送っていた(いわゆる「ブンドド」)。しだ...
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0051 世界を切り取るレンズ

春爛漫、桜は満開の公園で、桜をバックに自撮りをする若い女性の姿があった。桜と自身で妍けんを競っているのか、はたまた、自身を引き立てるバックとして桜をおいているのか……。僕はといえばまったくといっていいほど自撮りをしない。自分なんかよりもよっ...
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0050 一汁一菜がフィットする

正直おかずを作るのがめんどくさいとおもっている。色々あってキッチンに立ち始めて15年ぐらいになるが、それだけ経てば、料理に向ける熱量というものはなくなるものである。スパイスとカレーにハマった頃には再び燃え上がったといってもいいだろうが、それ...
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0049 自分に合う考えに出遇うとき

たいていそれはちょっとした記述から始まる。その本や論述のメインテーマではないところで少し触れられただけに過ぎなかったりする。だけどふと目に止まったその人の名、本の名、思想の切れ端……そんなところから自分に合う考えをもった哲学者、詩人、小説家...
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