もっちりと、甘いひととき。“カルダモンとナツメグ香る固めプリン”

スパイスおやつ

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はじめに

こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。
今回は、卵の風味しっかりの、もっちり固めプリンを、スパイスの香りで楽しもうというレシピです。

スパイスといっても、カルダモンとナツメグは辛くなく、甘い香り漂うスパイス。
特にカルダモンは、ショウガ科特有のスッと通る清涼感を併せ持つから、かえって甘さを引き立てます。

スプーンを入れるともっちりとした触感。口に運べばなめらかに溶けてゆき、卵の風味とスパイスたちの香りが鼻を抜けます。
おやつにも、食後のデザートにも、ちょっと幸せなひとときを運んでくれるプリンです。

このレシピについて

ゼラチンを使うプルプルのプリンをこれまで作っていましたが、話題になって以降、気になっていた固めプリン。
近くの喫茶で食べられそうなところは見当たらなかったので、自分で作ってみると、すっかり固めプリン派になりました。

↓プルプルのチャイプリン。もちろんこっちも美味しいけどね!

もっちりとした密度感から卵のしっかりしたコクが特に好み。
プルプルのプリンと違い、しっかり「食べている」感じがあります。

スプーンで掬うと「もっちり」とした感触!

そして吸い付くような、なめらかな舌触りのプリンが溶けていく中、カルダモン、ナツメグの香りが華を添えます。
ちょっとビターなカラメルをとろんと絡めて、甘やかなひとときを。

クリームを添えると、スパイスの香りがマスクされてしまうので、追いカルダモンパウダーを振って香りを楽しみましょう。

香りづけについて

プリンを作るうえで欠かせないのが香りづけ。
普段製菓をしないので、バニラビーンズやバニラオイルを買っても、余らせることは目に見えていました。
ということで、手持ちのスパイスの中から、プリンに合いそうなカルダモンとナツメグをチョイス。

カルダモン(ホール)
ナツメグ(パウダー)

カルダモンは先述の通り、甘い香りとともにショウガ科特有の爽快感を併せ持つから、甘さを引き立ててくれます。「女王」と形容される香りはプリンをリッチに仕上げてくれます。

また、ナツメグは卵や牛乳の動物系の臭みを取ってくれるので、プリンにはうってつけのスパイス。
お菓子といえば、ナツメグよりも香りが穏やかなメース(ナツメグの種子を包む皮のような部分)を薦めることが多いのですが、メースでは風味が控えめすぎて卵の風味に負けてしまったので、ナツメグを使うのをおススメします。
カルダモンと合わせることでちょうどよく香るのでおススメです。

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カルダモンとナツメグ香る固めプリンの材料

【材料(100ccプリン型3つ分)】
・卵・・・・・・・・2個
・グラニュー糖・・・40g

・牛乳・・・・・・・・・・200cc
・カルダモンパウダー・・・0.5g
・ナツメグパウダー・・・・0.2g

・バター・・・少量(好みで)

〈カラメルソース〉
・グラニュー糖・・・40g~
・水・・・・・・・・50cc

〈トッピング〉
・ホイップ・・・・・・・・お好きなだけ
・カルダモンパウダー・・・ビンから一振り
今回使ったプリン型

アルミ型より、火の通りが穏やかなガラスがおススメです。プリンの仕上がりを確認するのも容易。

カルダモンとナツメグ香る固めプリンの手順

0.(好みで行う)
プリンがキレイに型から抜けるように、プリン型の側面にバターをごく少量塗りのばしておく。
清潔にした指で伸ばすのが一番塗りやすいです(気になるなら手袋をしてください)
カラメルを注ぐ底面には塗らないよう注意してください。

底についたら拭いてね

1.〈カラメルソース〉を作る。
小鍋にグラニュー糖を入れて弱めの中火~中火にかけ、時々揺すりながら、グラニュー糖が溶けて液状になるまで熱する。

グラニュー糖が茶色く染まり、香ばしいカラメル香が立ってきたら水を入れて伸ばす。
このときハネるので注意!

そのまま煮立たせつつ、ゴムベラで掬って落としたときに、とろんと落ちるまで水分が飛んだら、プリンの型にカラメルソースを流し入れる。

このとき冷やしてもカラメルソースが固まらなければ、鍋に戻して水分をさらに飛ばしてください。

ガラス型の写真撮り忘れました、スミマセン
カラメルソースが余ったら……

カラメルが余ったら牛乳で伸ばし、濃いめに淹れたインスタントコーヒーと混ぜればキャラメルミルクコーヒーになります。


2.カラメルソースを作った鍋に湯を注いで洗ったら、牛乳、カルダモンパウダー、ナツメグパウダーを入れて弱めの中火にかける。

60℃ぐらいになるまで混ぜながら温めたら火からおろす。

3.大きめのボウルに卵を割り入れ、泡立て器等で、ボウルの「へり」に当てつつ、あまり泡が立たないように混ぜる。
グラニュー糖を入れてサッと混ぜたら、2.の牛乳を1/3ずつ、よく混ぜながら注いでプリン液を作る。

別のボウルを用意し、ザルで2度濾す。

カラメルソースを固めたプリン型にプリン液を注いだら、トントンと叩く。
チャッカマン等でサッと炙って表面の泡を消したら、アルミホイルでプリン型の上をぴっちり包む。

4.深めのバットに濡れ布巾を敷き、プリン型を並べたら、60℃ほどの湯をプリン型の半分ぐらいまで注いで、160℃で余熱したオーブンに入れ、140℃ぐらいで25~30分焼く。

⇒焼き時間の参考

昔からの固めプリン、「す」が入らないようにする方法 – お菓子教室petit à petitのお菓子のブログ 様

https://petitapetitsweets.com/purin-resipi/

我が家にはオーブンがないので、鉄板タイプのガス火グリルを使いました。
鉄板にも水をしっかり張ったうえでバットを置き、濡れ布巾でプリンを包んだ上でバットにフタをかぶせ、あたためるモードの最も弱い火〈5分焼く→5~10分余熱〉を3回繰り返したあと、30分放置して余熱を通し、つまようじを刺して固まっていなければ、追加で3~5分焼く。
「す」対策に万全を期すなら、5分焼いたあとの余熱は10分置きましょう。

火力が強いので、途中で水がボコボコ沸騰します。あまりに音が大きく、水がハネる場合は、冷たい水を鉄板のほうに注ぎ、温度を下げてください。

鉄板の水が蒸発する前に、都度補ってください
実はこれ、寒天の型です

プリンの粗熱が取れたら、冷蔵庫でしっかり冷やす。
食べるときは、スプーンの裏でプリンの表面を軽く押して型からはがし、できればお湯にカラメルのある底面をつけて溶かしてから皿にひっくり返す。

好みでホイップを絞り、ホイップの上からカルダモンパウダーを一振りする。

プリンの皿とコーヒーカップ・ソーサ―は、丹波篠山で買い求めた焼物です。
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スパイスおやつでちょっと一息特集

↓インドやトルコで親しまれているカルダモンコーヒーをゼリーに。すっきりとビターな風味が食後にぴったりです。

↓カルダモンが香り、ちょっと大人な雰囲気のチョコプリン。こちらは蒸しプリンのレシピです。

↓カルダモン香る、ココナッツフィリングのリッチな風味がたまらない一品。スリランカの「パンケーク」をお手本にしました。

おわりに

完成形のプリンの撮影に至るまで、5度ほど試作をしたうえで、ようやく納得のいくプリンができたので、今回満を持しての記事公開です。

というのも、オーブンが家にない都合上、ガスコンロのグリル機能で焼いていたのですが、火が強すぎてあまりに「す」が入り、失敗しまくったということです。
火の通りに関する試行錯誤の中、濡れ布巾で完全防御することで事なきを得ました。

これを作ろうと思い立つまで、ちゃんとプリンを作ったことがなかったのに、失敗しまくったおかげで、すっかりプリン作りの手際が良くなってしまった……

ここまでご覧いただきありがとうございます。

↓温度計があるとかなり捗ります。

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