スパイスつまみで呑みませんか?
はじめに
中華とスパイスはどうしてこんなに馴染みがよいのか。
こんばんは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。スパイスカレーやスパイス料理を色々と作っている中で、「ご飯よりもお酒のほうが合うな」と思う料理を発見することもしばしば。
「スパイスつまみで呑もう」シリーズでは、私がひっそり作ってはひっそり呑んでいた、秘密のおつまみを紹介していきたいと思います。
スパイスの香りがお酒を誘う
スパイスといえば、二言目には「カレー」を想像してしまうかもしれませんが、そのカレーって、ビールに合うと思いませんか?カレールーとビールのタイアップ企画もあったりと、ご飯だけでない、お酒という相棒があることは、皆さんご存知のはず。
それに、お酒にスパイスで香りをつけることもしばしばあり、ジンにはジュニパーベリーのほか、コリアンダーやシナモンが使われています。「水曜日のネコ」というクラフトビールはコリアンダーで香りづけされていることが売りになっていたりします。
要するに、スパイスとお酒は合うということです。
ならば、スパイスの香りをまとわせたおつまみはお酒と抜群の相性のはず!
そんな、スパイスの香りがお酒を誘うおつまみを今回も3つご紹介します。
前回の記事は「ビール、ハイボールに合う」を合言葉におつまみを3つご紹介しましたが、「ビールに合う中華」を合言葉におつまみを3つ作ってみました。
今回の中華スパイスつまみ3種
ネギを食べる鶏肉のカシューナッツ炒め
角切りにした鶏肉とカシューナッツがコロコロ美味しい「鶏肉のカシューナッツ炒め」。
参考にしたレシピでは「ネギが美味しい」と書いてあったので、ネギをたっぷり使ってみたところ、とろりとしたネギの香味、甘みが抜群の相性でした。
クミンを少し使い、スパイシーな風味をほんのりつければ、お酒がどんどん進む鶏肉のカシューナッツ炒めの完成です。
【材料(2人前)】 〈鶏肉のチャン〉 ・鶏もも肉・・・150g(2〜3cm角切り) ・塩・・・・・・1g ・醤油・・・・・小さじ1 ・胡椒・・・・・少々 ・クミン・・・・少々(パウダー) ・溶き卵・・・・20g(約1/2個分) ・カシューナッツ・・・30g(素焼き) ・長ネギ・・・・・・・100g(斜め切り) ※青い部分も使います ・しょうが・・・・・・15g(千切り) ・油・・・・・・・・・大さじ1 〈ホールスパイス〉 ・カルダモン・・・・2粒(軽くつぶす) ・クミンシード・・・1g ・鷹の爪・・・・・・2本 〈タレ〉 ・醤油・・・・・・・・・大さじ1.5 ・砂糖・・・・・・・・・大さじ1 ・酢・・・・・・・・・・大さじ1 ・鶏がらスープの素・・・小さじ1/2 ・水・・・・・・・・・・50cc ・片栗粉・・・・・・・・小さじ1/2
【手順】
1.鶏肉をチャンする。
鶏肉を2〜3cmの角切りにし、〈鶏肉のチャン〉の材料を全てボウルに入れ、よく混ぜる。
「漿(チャン)」は、鶏肉に調味料と溶き卵で下味をつける中華料理の技法です。鶏肉のカシューナッツ炒めのほか、青椒肉絲にもよく使われる手法です。
2.フライパンに油を熱し、カルダモンを加熱する。ぷっくりと膨らんで茶色くなってきたらクミンシードを入れ、シュワシュワ泡立ち、香りが立ってくるまで30秒ほど加熱する。
3.鷹の爪を割り入れて、鶏肉の裏表両方にきつね色の焼き目がつくまで中火で焼く。
4.弱火にしてネギの白い部分としょうがを入れ、3〜4分ほど焼く。その間に〈タレ〉の材料をボウルやお椀に全て混ぜておく。
5.ネギの白い部分がとろりと焼けてきて、しょうがの香りが立ったら、〈タレ〉を入れる前にボウルの中でよく混ぜ、入れたあともすぐによく混ぜる。
よく混ぜて透明感が出てきたら、ネギの青い部分とカシューナッツを入れてなじませる。
6.中火に火を強め、〈タレ〉が煮立ち、とろみが出てきたら1分以上加熱したら完成!彩りとして糸唐辛子を乗せています。
参考レシピ:「四川料理のスゴい人 自宅でつくる本格中華レシピ」 三才ブックス 人長良次さんのレシピ
↓家中華が間違いなくグレードアップする一冊です。
桜えびとキャベツの中華風卵焼き
キャベツのシャキシャキ食感と桜えびの香ばしさ!コリアンダーも加えて香り高い卵焼きに。
大きめのフライパン(今回は26cm)で焼けばキャベツのシャキシャキ際立つ、パクパク食べられる薄焼きに。小さめのフライパンで焼けばふっくら厚めに。
お好みに合わせて焼いてください(小さめのフライパンの場合は焼き時間を長めに取るか、余熱で火を通す時間を取ってください)。
【材料(2人前)】 ・卵・・・・・・2個 (+鶏肉のチャンで余ったらそれも入れる) ・キャベツ・・・100g(千切り) ・桜えび・・・・10g(干しあみえびでも) 〈パウダースパイス〉 ・ブラックペッパー・・・0.5g ・コリアンダー・・・・・2g ・塩・・・・・・・・2g ・水溶き片栗粉・・・小さじ1/2(水:片栗粉=1:1) ・ごま油・・・大さじ1
【手順】
1.キャベツは千切りにし、耐熱ボウルに入れて500wのレンジで2〜3分チンする。
ボウルに卵を割り入れ、溶きほぐす。上のレシピで余った溶き卵があればここに入れる。
2.ボウルに溶き卵、桜えび、ブラックペッパー、コリアンダー、塩、水溶き片栗粉を入れて混ぜる。
キャベツは冷めてから入れて混ぜる。
桜えびの代わりに干しあみえびでも◎ こちらのほうが食感がソフトで食べやすいです。
3.フライパンにごま油を中火で熱し、卵液をすべて注ぐ。キャベツが均等になるように均し、端の形を整えて、端が固まってきたら、フタをして弱火〜弱めの中火で3〜4分焼く。
4.ひっくり返して強めの中火で1分焼く。食べやすい大きさに切り分けたら完成!
香味オイルで食べるザーサイ豆腐
豆腐の上に刻んだザーサイを乗せて、オイルをかけただけの簡単おつまみ。
簡単だけど、ちょっと気の利いた雰囲気が出ます。
今回使ったオイルは自家製のネギ花椒オイルですが、今は市販でいろんなオイルが出ているので、皆さんお好みのオイルをかけてみてください。
【材料(1人前)】 ・豆腐・・・・・1丁 ・ザーサイ・・・5g(刻む) ・ごま・・・・・少々 ・ラー油などお好みのオイル・・・お好きなだけ
【手順】
豆腐を皿に盛り、刻んだザーサイとごまを乗せる。上からラー油など、お好きなオイルをかけて完成。
今回かけたのはネギ花椒オイル。これは自家製で、花椒10gをミキサーで挽き、サラダ油で30分、ネギ1本分を弱火で熱して作ったネギ油100ccを上からかけたものです。
今回のスパイスつまみに合うお酒
ビール
中華にはキレのあるビールがよく合います。桜えびとキャベツの中華風卵焼きとは抜群の相性。
ハイボール
鶏肉のカシューナッツ炒めの油を切って、また次の一口へ……
紹興酒
とろりと甘い紹興酒をゆっくり吞みながら、ゆったりとしたディナーをお楽しみください。
おすすめスパイスつまみのレシピ
中華のスパイス「五香粉」と黒酢のタレがやみつきになる手羽先。骨までしゃぶりたいぐらい旨みの塊。
黒ごまとクミンの深い香りがお酒を呼びます。根菜がとにかく甘い!
ただでさえ止まらない「にんじんしりしり」がスパイスでもっと止まらなくなります。
今回ご紹介したつまみ以外にも、普段のおつまみにもスパイスを振りかけてみれば、もっとお酒が進むかも???
ここまでご覧いただきありがとうございます。
コメント