はじめに
具材の滋味……どころか濃い旨みがたっぷりと。
こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。
今回は、鶏手羽先やネギ、トマトといった具材の旨みをギュッと詰め込んだスープに、ディルが爽やかな香りを添える一品をご紹介します。
鶏手羽先とネギはしっかり焼き付けた上で、白ワインで焼き目を溶かせば、コンソメいらずのしっかりした旨みがスープ全体に広がります。
さらにトマトと豆の旨みを加えれば、具材ゴロっと、旨みたっぷりのおかずスープといった趣です。
ディルをちぎって入れれば爽やかな香りで満たされ、幸せなひとときを過ごせます。
このレシピについて
農協の直売所でディルが並んでいたのを見て、思わず購入。
好きな香りなのに、なかなかお目にかかれないハーブだったから、嬉しくてたまりませんでした。
そんなディルは魚やピクルスに合わせるものいいですが、どうやらスープにするのも美味しいそうなので作ってみることにしました。
トロットロのネギに、舌の上でほぐれていく豆の旨みがじんわり染みていき、スプーンでもほぐせる鶏手羽先を絡めつつ食べると最高。
豆からも旨味が出るし、ボリュームも出るから、満足感たっぷりのおかずスープといった一品です。
鶏手羽先、ネギ、トマトといった具材の旨みを凝縮するから、コンソメやブイヨンいらず。味付けも塩だけでOKです。
ディルをちぎって入れれば、爽やかに香って食欲そそります。
トマトの酸味と合うのもさることながら、特に炒めに使ったオリーブオイルとの香りの相性がよく、食べたあとでも華やかな香りの余韻が続きます。
オイルの旨みも大事なファクターなので、あまりケチらず、むしろ仕上げに追いオリーブするぐらいの勢いで使いましょう。
ディルをオリーブオイルに浸けたものをあとからかけるのもおススメです。
ディル香る鶏手羽先と豆のトマトスープのポイント
パンもいいけどライスもね
こういう洋食っぽいスープなら、やはり合わせるのはパン……と言いたいところですが、根っからのご飯党の私はライスでいただきます。
白米でもいいのですが、せっかくなのでライスに一工夫加え、にんにくを効かせた「にんにくライス」を炊きました(レシピはスープの後に記載)。
コンソメなどのスープの素を使っておらず、決して洋に振り切ってはいないからライスでも美味しくいただけます。
〆にスープご飯として食べるのが抜群に旨い!
鶏は手羽ならどれでも
今回は手羽先を使いましたが、先っちょの部分を食べようとすると、どうしても手がベタベタになってしまうので、先っちょがない手羽中、あるいは手羽元でもOK。
ただし、どの手羽でも、骨と肉の間に切れ目を入れておくのはお忘れなく。
ディル香る鶏手羽先と豆のトマトスープの材料
・鶏手羽先・・・200g(4本を目安に) 手羽中・手羽元でも○ ・白ネギ・・・・・・・1本分(70〜80gを目安に) ・にんにく・・・・・・5g ・オリーブオイル・・・小さじ2~大さじ1 ・ローリエ・・・1枚 ・白ワイン・・・100cc ・トマト・・・・・・・・1個 (150〜200gの間のものを目安に) ・ミックスビーンズ・・・100~120g ひよこ豆・青えんどう・レッドキドニー(赤いんげん)のものを使用 ・塩・・・3g+2g ・水・・・200cc ・ディル・・・3g程度
ディル香る鶏手羽先と豆のトマトスープの手順
1.鶏手羽先の骨と肉の間に、包丁で切れ目を一筋を入れておく。
これをしておけばスプーンでもほぐれるようになります。
白ネギは3~4cmの長さに切る。にんにくは包丁の腹で潰す。
ミックスビーンズは水気があれば切っておく。
2.鍋に油と白ネギ、にんにくを入れて中火にかける。
ネギ、にんにくの片面に焼き目がついたらひっくり返す。
ネギの裏面にも焼き目がついたら、鶏手羽先を皮を下にして入れて焼き付ける。
この時、塩を3g振る。
ネギ、にんにくは鶏手羽先の上に逃がしておきましょう。
鶏手羽先の皮に香ばしい焼き目がついたらひっくり返し、半分に折ったローリエ、白ワインを入れて煮立たせる。
3.白ワインのアルコール臭が飛んできたら、トマト、ミックスビーンズ、水、残りの塩2gを入れて沸かす。
フタをして弱火にし、10分煮たらフタ開けて味見する。
味が足りなければ塩を補い、味が濃ければ水を補う。
味が決まったら、ディルをちぎり入れて火を止めて完成。
器に盛りつけ、好みでオリーブオイルを垂らす。
にんにくライスの炊き方
ライスを合わせる場合は、にんにくを炊き込んだライスがおススメです。
にんにくライスの材料 ・米・・・・・・2合 ・水・・・・・・360ccぐらい(洗った米と同量) ・塩・・・・・・2.5~3g ・にんにく・・・2片
1.米は洗って夏場は30分、冬場は1時間浸水する。
2.米の水気を切り、重さを量る。
鍋に洗った米、洗った米と同量の水(今回は約360cc)、塩、包丁の腹で潰したにんにくを入れて中火にかける。
3.ふつふつと沸いてきたらよくかき混ぜ、密閉できるフタをして弱火で10分炊いたら10分蒸らす。
ストウブ等の鋳物ホーロー鍋ならそのままフタをしてOK。
その他の鍋なら、1度クシャっとして広げたアルミホイルを米の上に載せて炊いてください。
スパイス・ハーブが効いたスープ特集
↓豚汁も、ある意味スープ。夏野菜の瑞々しさをターメリックが引き立てる夏の豚汁で元気に乗り切ります。
↓鶏と煮干し、そしてゴロっとした根菜の旨みが染みわたるスープカレーでほっこり。
↓スリランカのスパイススープ「ホッダ」はココナッツのコクとマスタードの酸味が効いたサラリと飲めるスープ。
おわりに
コンソメを使っていないにも関わらず、濃厚な旨みとオイルのコクが広がるスープですから、ディルの爽やかな香りがあることで一気に飲みやすくなり、スプーンが進んで止まりませんでした。
このスープはぜひ、にんにくを炊き込んだライスと共にどうぞ。食べれば納得の、相性の良さです。〆のスープご飯もお忘れなく。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
↓ミックスビーンズはひよこ豆と大豆のものがありますが、個人的にはひよこ豆がおススメ。
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