さつまいもご飯とスパイス味噌漬け鮭定食 スパイス定食#4 【おうちごはんにスパイスを】

スパイスのごはんと麺

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はじめに

スパイス定食とは

スパイスカレーをはじめてみたけど、「スパイスが余る!」とお悩みのあなた、
「スパイスカレーじゃなく、スパイスを普段使いしたい」というあなた、
さらには、「献立、どうしよう」というあなたの助けとなるべく、
ご覧のあなたに代わって、スパイスを使った料理の献立を考える、週1回の連載企画です。

先週のスパイス定食

今週のおしながき

こんにちは。ハセガワタクミ(カルダモン26)です。今週は、
さつまいもご飯にクミンの香りが加わり、むしろ食べやすくなっている「クミンさつまいもご飯」

味噌由来のおだやかな塩気の中にほんのりスパイスが香る「鮭のスパイス味噌漬け」

澄んだ味のおすましの中に、カルダモンの上品さが香る「ほんのりカルダモン香るきのこのおすまし」

定食のポイント

秋……をすっ飛ばして冬みたいになってしまっていますが、この季節はなんだか炊き込みご飯を食べたい季節です。

いつものさつまいもご飯にクミンシードを入れたら、さつまいもの甘さをスッキリさせてくれ、食欲をそそる香りもついて、モリモリ食べられる「クミンのさつまいもご飯」をメインに据えました。

そんなさつまいもご飯に合わせるのは、「鮭のスパイス味噌漬け」。
これまた季節の秋鮭を、スパイスを練り込んだ味噌で漬けます。味噌からおだやかな塩気が移り、ほんのり香るクミンとフェヌグリークが嬉しいです。

ここまで来て、少しお口の潤いもほしいところ。澄んだ味わいの、きのこのおすましはいかがでしょうか。吸口には、上品な香りのカルダモンを。ショウガ科のスパイスなので、吸口にもぴったり。

さつまいもご飯をモリモリ食べられる、和風の定食をぜひお試しください。

どれか一品だけを作ってもよし、ご家庭にあるレシピにスパイスだけを入れるのもよし、このレシピをどう使うかはあなた次第です。

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今週の定食のつくりかた

主食:クミンさつまいもご飯

どうしても甘い余韻が残りやすく、食事中においては、次の一口が遠くなりやすいさつまいもご飯を、クミンの香りでスッキリ&食欲増進。

炊飯器でも良いですが、鍋で炊いて、そのまま食卓に持っていくのも面白いでしょう。

【材料(3〜4杯分)】
・さつまいも・・・150g
・米・・・・・・・2合

・塩・・・・・・・・3g
・クミンシード・・・ひとつまみ(1g弱)
・淡口醤油・・・・・小さじ1
・水・・・炊飯器の2合の線まで
 鍋炊きの場合は好みの硬さに合わせて350〜400cc
 目安:コシヒカリ2合に対し、360cc(やや硬め)

【手順】
1.さつまいもは1〜1.5cm角に切り、10分ほど水にさらす。

2.炊飯器に洗った米、さつまいも、塩、淡口醤油、クミンシード、水を入れて、炊飯する。
クミンシードは好みで3分ほど煎ってから入れても。

3.よくかきまぜてから茶碗によそう。

〈鍋で炊く場合〉
鍋に洗った米、水、さつまいも、塩、淡口醤油、クミンシードを入れ、沸騰するまで中火で炊く。

沸騰してきたらよくかき混ぜ、フタをして10分、最も弱い火(とろ火)で炊く。

10分炊いたら火を止め、10分蒸らしたら、よくかきまぜて茶碗によそう。
ストウブを使用しています

主菜:鮭のスパイス味噌漬け

味噌からのおだやかな塩気の中に、クミンとフェヌグリークがふわりと。スパイスのおかげで臭みも消え、食べやすい焼き鮭になります。

身から水が出て少し締まった感じの食感になるので、すだちを絞ってゆるめながらいただくのがおススメ。

【材料(2人前)】
・生鮭の切り身・・・200g(塩味のついていないもの)

・味噌・・・・・・・・大さじ1と1/2
・みりん・・・・・・・大さじ1
 硬さを見て、塗りにくいならさらに加える

〈パウダースパイス〉
・クミン・・・・・・・2.5g(小さじ1)
・コリアンダー・・・・2g(小さじ1)
・ターメリック・・・・1g(小さじ1/4)
・フェヌグリーク・・・1g(小さじ1/3)

【手順】
1.味噌をみりんで溶き、〈パウダースパイス〉を加えてよく混ぜる。
硬いと感じたら、分量外のみりんを加えて、塗りやすい硬さになるまでのばす。

スパイスで硬くなるので、みりんで調整してください。

2.鮭の表面の水気を拭ったら、1.のスパイス味噌を全体に塗り、2〜3日漬け込む。
※2日でご飯のおかずとして、3日でお酒のおつまみに最適な塩気になります。

3.鮭の表面の味噌をきれいに拭い、魚焼きグリルや、クッキングシートを敷いたフライパンで焼く。

焦げやすいので、油を軽く敷き、弱火で焼くのがおススメです。

皮目を下にして、身の6〜7割まで火が入ったらひっくり返し全体を焼く。

油をうっすら敷いたほうが焼きやすいです。

4.お好みのあしらいと一緒にどうぞ。おススメはすだち。柑橘とスパイスの相性も◎

汁物:きのこのおすまし

さつまいもと、身の締まった焼き鮭と来れば、お口の潤いがほしいところ。
おうちで出汁をひくと、本当に美味しいお吸い物ができます。きのこも加えて、旨みたっぷり。

吸口にはカルダモンをほんの少量加え、上品な香りに。ショウガ科のスパイスなので、ぴったりといえるでしょう。

【材料(2人前)】
〈かつおと昆布のだし〉
・水・・・・・・・500cc
・昆布・・・・・・3〜5g
・かつおぶし・・・15g

・生椎茸・・・・50g(そぎ切り)
・しめじ・・・・50g

・塩・・・・・・3g
・淡口醤油・・・小さじ1/2

〈仕上げのスパイス〉
・カルダモンパウダー・・・ごく少量(0.1g以下)

・すだち・・・・1/2個

【手順】
1.鍋に水と昆布を入れ、30分以上(できれば一晩)水につける。

2.昆布水の入った鍋を弱火にかけ、10分かけてじっくり沸騰直前まで温め、昆布だしを取る。

3.火を止めてかつおぶしを入れ、2〜3分置いたら、ザルとキッチンペーパーで濾す。


4.生椎茸は表面を乾拭きし、そぎ切りにする。しめじは食べやすい大きさにほぐす。

5.鍋に〈かつおと昆布だし〉を戻し入れ、生椎茸、しめじ、塩、淡口醤油を入れて中火にかけ、きのこが煮えたら、仕上げにカルダモンパウダーをごく少量振りかける。すだちを絞りながらいただきましょう。

スーパーで売っているビンのカルダモンならば、一振りで十分です。入れすぎると香りがカルダモンに支配されてしまうので注意しましょう。

漬物:白菜の花椒浅漬け

前回の定食と同じものです。
こちらの記事を参照してください。

今回のスパイスまとめ

普段のお料理にもスパイスが使えるということにお気づきいただければ幸いです。

今回使ったスパイスは以下のものです。画像をクリック(タップ)すれば、スパイスの説明が読めます。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

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